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『日の丸・君が代』と教育委員会の質

 小金井市教育委員会が市立小中学校の各学校長に送付した「入学式、卒業式等における国旗掲揚及び国歌斉唱の実施について」の通知が最初に出されたのは2004年1月7日。前年の12月18日付で、文部科学省の通達が東京都経由で小金井市教育委員会に送られてきたことを受けて行なわれました。

 このことを報告された2004年2月10日の小金井市教育委員会では、出席した教育委員の誰もが、このことへの質問は行なっていません。この日の教育委員会では、市議会に「卒業式の会場設営を学校の裁量により柔軟に認めることを求める陳情書」が提出されていること、また、市立南小学校保護者有志から「卒業式と入学式についてのお願い」が、市立緑小学校父母有志からは「卒業式についての要望書」が、新日本婦人の会小金井支部からは「卒業式・入学式をはじめとする式典についての要望書」が市教育委員会に届けられていることが報告されています。しかし誰一人として、質問も意見も述べてはいませんでした。教育委員会というものは、文部科学省から送付された指示文書が小中学校の教育にどのような影響を及ぼすのか、また、その方針が適切なのかどうかを含めて、議論し意見を出し合う場です。そして、そこでの議論が、小金井市の教育行政に反映されていくものとなります。そのことを自覚しているのかどうか、この日の議論を見る限りにおいては、出席された教育委員の質を考えさせられるものとなっています。

 この日の教育委員会では、文部科学省からの通達の趣旨が説明されています。「卒業式及び入学式における国旗掲揚及び国歌斉唱について、児童・生徒に我が国の国旗と国歌の意義を理解させ、これを尊重する態度を育てる学習指導要領の趣旨を踏まえて、すべての学校において適切に実施されるよう、一層の指導の徹底をお願いする」。そのことを受けて教育長は「学校行事、教育活動については最終的には法令、学習指導要領、本通知書等に基づいて、学校長の権限と責任によって実施するものであると考えている」と付け加えています。

 この通知にもとづいて、小金井市の小中学校の卒業式と入学式はどのように変わったでしょうか。同年4月13日の市教育委員会では、次のように報告されています。「卒業式だが、小・中学校14校において適正に実施されたという状況である。適正というのは、国旗掲揚に関しては会場壇上正面への国旗掲揚、会場外での国旗掲揚。国歌斉唱に関しては、式次第に国歌斉唱と明記し、全員起立しての斉唱、また教員によるピアノの伴奏等である。会場設営については、児童生徒が正面を向いてという会場設営がなされた。入学式についても、同様に適正に実施することができた」。この報告に対しても、誰も質問も意見も述べてはいません。教育基本法が昨年12月末、改悪され、ますますモノを言わない教育委員会になっていくのではないでしょうか。

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