馬脚をあらわしたニ大政党制

あべ幸代 日本共産党前参議院議員

 今回の衆議院補欠選挙の結果を昨年の衆議院選挙とくらべて自民党は今回自民党入りした並木氏の得票分も加えると4万以上の減票で、公明票を計算に入れるともっと深刻です。民主党も2万2000票、の減で日本共産党は得票率が54%から35%に激変する中で1万8000票、得票率は10%から15%に伸ばしました。「年金改革」も保険料の大幅引き上げと給付の引き下げ、の自民・公明案に三党合意です。イラク問題でも自衛隊の撤退を表明できないのもニ大政党ではないでしょうか。
 日本共産党は国民の最低生存権を保障する「五万円」の最低保障年金制度で、予算の使方の見直しと大企業に応分の負担を求める改革案です。無法なイラク戦争と占領支配の推進者たるアメリカに都合の良い範囲ではなく、国連が完全に中心に座ったイラク復興支援の道筋と自衛隊の撤退を求める日本共産党の提案。憲法9条を生かした非軍事の立場に立ってこそ旺盛な人道支援の国際活動ができるという日本共産党の立場。徹底した議論を進めれば、必ず理解の輪が広がるに違いないと確信しています。

(「新しい所沢」2004年5月16日 No.29から)


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