9月市議会
米軍基地 ディーゼル燃料もれ事故
地下15メートルまで浸透
市民のために返還を

米軍基地
土の入れ替え作業が進む米軍所沢基地
 8月31日に発見された燃料漏れ事故は、非常時に発電するためのデイーゼルエンジンに使用する燃料タンクで地上1基、地下2基あります。しかもタンクは老朽化し、この春取り換えたばかりの事故でした。現在では、地下15メートルまで油が浸透して土の入れ替え作業が進んでいますが、地下水の汚染など環境被害にたいする不安の声が出されています。


「基地対協」で批判の声

 10月12日には基地対策協議会が開かれ、木下宏会長は「自分は燃料店をしているが、危険物の取り扱いは国内法は非常に厳しく防油提の構造などはタンクの下に返油管がないと許可が下りない」と怒りを表明。委員として出席した平井・城下議員らは「情報を市民に知らせることや根底にある地位協定を見直すことだ。この機会に基地対協も基地返還に取り組む必要がある」と提起しました。

基地を視察

 10月18日には市と市議会、基地対協が基地内に入り視察し、米軍からの説明を受けました。共産党からは荒川・平井両議員が参加。基地に所沢市議が入ったのは初めてことで、これだけ広大な土地が危険な米軍のために使用されていることに改めて怒りを感じたところです。


「西武」寄りのまちづくり待った!
特別委員会を設置

イラスト 市議会は所沢駅周辺のまちづくりに関する「特別委員会」を設置し、委員長に荒川広議員(共産)を選出しました。
 特別委員会は、西武が開発許可を申請している所沢駅東口の商業テナントビル2棟、西武車輌工場跡地周辺の区画整理、日東A地区再開発の3事業について調査します。
 駅東口の商業テナントビルには、映画館、ボウリング場、レストラン等の棟と立体駐車場棟が計画されています。駅西口に廻れる連絡通路も計画され、プロぺ通り商店街など既存商店街にも大きな影響が心配されます。
 西武車輌工場跡地に周辺地を含む10ヘクタールを市施行の区画整理として整備することにした市は現在、地権者への説明会を続行中です。日東A地区の再開発は、地権者組合施行で準備されていましたが、キーテナントとして予定されていた「イトーヨーカ堂」が撤退したことから、振り出しに。
 このままでは、既存商店街の衰退や交通渋滞などを招くことも懸念され、市議会としても早急な調査が期待されています。
 


男女共同参画条例を可決

 この条例は、憲法を踏まえた全文、第三者による「苦情処理委員会」の設置。基本理念では、学校教育や社会教育など、教育の男女共同を推進し、また必要な体制整備として財政も含まれる事が確認されています。拠点施設としての女性センター「ふらっと」の運営については、条例には明記されませんでしたが、市民参加で運営することの検討も引き出しています。男女平等を目指す取り組みへの攻撃が強まるなか、この条例が可決されたことは、全議員の深い理解と思想信条を超えた各団体の女性が連帯した運動の成果です。


日本共産党所沢市議団「議会報告」2004年11月号1面から