9月市議会

議会レポート


介護保険料払えない!減免制度を 【平井明美】
 介護保険料を払えないお年よりが年々増えています。全国で841の自治体が介護保険料の減免(軽減)制度を実施しています。保険料を払わないと介護サービスを受けられない制度なのです。
 15年度で1262名の保険料を払えないお年寄りがいます。川越市では所得8万円+家賃5万円=13万円以下は、介護保険料が2段階を1段階に、1段階は半額に下げる制度で滞納者を救済しています。基金が8億円も余っている当市でもぜひ見習いたいものです。


ノッポビルでない再開発を提案 【荒川ひろし】
 再開発は高層ビルが前提との認識が定着しつつある中、空き地を残したうえに低層ビルでも事業採算がとれるという吹田市の事例を紹介し、中央公民館周辺跡地の再開発計画見直しを迫りました。
 市長は「開発手法のひとつとして研究材料とする」としながら、現在進行中の計画は変えない意向を示しました。吹田市は区域の半分を占める公有地を土地として渡し、10階建てビルを5階建てに計画変更。それでも採算とって完成させたものです。条件の似たこの区域でもできるはずです。



児童虐待から子どもの命を守る体制を 【城下のり子】
 今度の国会で、児童福祉法の改正が予定されています。これまで児童相談所が行っていた業務が、2005年4月から市町村に移ります。虐待の早期発見・迅速な対応ができるよう、必要な財政措置を国・県に求めること。また、窓口となる子ども家庭課に専門性のある人的配置と、必要な人員確保をするよう質問しました。保健福祉部長は、財政措置については国・県に要望する。職員配置については、関係課と協議していくと答弁。市長も人的配置の必要性を認めました。



トトロの森(狭山丘陵)の公有地化を 【小林すみ子】
 生き物と埋蔵文化財の宝庫狭山丘陵は、緑の島そっくり残すことが重要です。
 しかし、最近も所沢市が『久米鳩峯保護地区内緑地保存用地』として購入した土地とも連続した区域で、保護地区の指定も受けている土地を、地権者は、相続で手放さなくてはならない事態が発生。この土地を公有地化することを求めました。
 市長は『地権者の意見をよく聞いて、県と協議を進めたい』と前向きの答弁でした。



身体障がい児童の学校での介助は? 【やさく いづみ】
 身体障がい児童に、通常は介助員がついていますが、例えば、校外学習・遠足・プール指導では保護者に介助が求められる事があります。介助員の処遇や学校生活での介助の現状と、保護者への協力の求め方について質問しました。
 学校教育部長は『修学旅行等で介助員が付いていけない時は、保護者が付いていってもらうことになる』という答弁で、改善の姿勢はみられませんでした。


誰もが安心して利用できる遊び場を 【すがわら恵子】
 西所沢にお住まいの子育て中のおかあさん方から危険な遊具等の修繕や日よけの設置希望の願いが届きました。現地調査をしたところ、フェンス開口部を塞ぐ必要もありました。
 また、所沢地域は公園が少なく、遊び場は自治会や町内会設置の子供広場に頼りきっています。遊具の安全管理に市として積極的な援助をもとめました。担当課長は「西所沢公園については自治会等の意見を聞きながら安全を図るように順次整備していきたい」と前向きに答弁しました。