6月市議会 一般質問

西部クリーンセンター 欠陥炉の廃止を
小林すみ子
 西部クリーンセンターには、ABCの3炉あります。何度も事故を起こしているC炉については、稼働率(焼却時間)が下がっているにもかかわらず、修繕費が上がっており、欠陥炉であることを指摘し、廃止することを求めました。市は3炉が必要と受け入れませんでした。 
 新所沢公民館は築31年になり、この建て替え計画について質問。市の計画では公民館を拠点とした複合施設で、図書館、出張所が入ることが明らかになりました。「計画段階から住民の考えを入れたものにすることや、また障がい児者等への配慮をしてほしい」との質問に、そのようにするとの前向きな答弁でした。


ぶらんこ事故 点検マニュアルを約束
平井 明美
 市内若狭グリーンヒル東公園のタイヤぶらんこで遊んでいた小2の女子児童が大けがをする事故があり、この問題を取り上げました。
 タイヤを吊る鎖の支えになっている鉄球の金具の割ピンが折れ、タイヤに足が挟まれて捻挫し、足首にひびが入りました。
 国としての安全基準がなく、自治体や管理者まかせになっていることを指摘。国に安全基準を求めることや、市独自の点検マニアルと専門家との遊具点検のしくみづくりを求めました。
 市長は「市長会を通じて国に働きかける」、部長は「市独自の点検マニアルや専門家との遊具の点検を実施」などと約束しました。


再発防止を! 小手指小シャッター事故
矢作 いづみ
 6月3日、小手指小学校でシャッターに小2男子が挟まれた事故があり、議員団も早速申し入れをしました。この事故の再発防止をとりあげ、「安全点検の実施、障害物安全装置を早急に設置すること、保護者への報告」などを質問。市長は「まことに遺憾。安全管理の徹底を行いたい」、教育長は、「緊急点検を実施し職員・児童への指導の徹底、安全装置の設置を実施する」という答弁でした。初めての一般質問で時間が気になり、時計を見ると緊張して声が出なくなりそうなので、必死でした。答弁を引き出していくことの難しさ、思うように引き出せない悔しさを感じました。


公民館有料化の撤回を
荒川ひろし
 これまで一定の要件を備えたサークルや団体の公民館使用料は減免(無料)としていたものを、市は修繕費がかさむとして、そのほとんどを7月1日から「有料」とする方針をきめています。しかし、市が委嘱した団体や自治会・町内会が実施する事業など一部団体はこれまで通り減免としています。
 「公民館はお金ではなく、信頼関係を大事にして、地域に人間関係を広げ、コミュニティづくりを進めるところ」と公民館のあり方を質問。
 教育長は「自主財源の確保」「受益者負担」という市の方針を述べるだけで、社会教育に責任を負う立場を示しませんでした。


家庭保育室に消費税かけないで
すがわら恵子
 家庭保育室の消費税課税問題を取り上げました。平成18年から家庭保育室にも消費税がかかり、子ども一人に対し年間3〜4万円の負担増になります。このことで経費や人員の削減で事故が起きては大変です。
 これを日本共産党参院議員が、国会でも取り上げたことを引用し、「無認可の家庭保育室に消費税を課税しないよう国に強く働きかけるべき」と質問。市長は「市長会を通じて国に要望したい」と答弁しました。
 国政と市政とが連携して、家庭保育室の園長先生方の悩みを、政治の場で応援できたことが何よりの感動でした。


乳幼児医療助成制度 窓口払いの廃止を
城下のり子
 子育て支援策である、乳幼児医療費助成制度の窓口払いの廃止に向け、飯能市では検討が進められています。これまで所沢市は、廃止できない理由として、(1)国庫補助金の減額(2)各種健康保険組合からのニ重払いを上げています。しかしこの件数は減っています。また、窓口払いを廃止することで支払決定通知をしなくてすむため、平成15年度実績で郵送料が約286万円節約されます。
 市内の多くの医師も窓口払い廃止の必要性を認めており、子育て支援の立場から窓口払いを廃止するよう厳しく追及。「実施している自治体を調査する」と市長の答弁をひきだしました。


(「新しい所沢」No.31 2004年7月4日付から)