2003年12月市議会 党議員の質問

市長選挙での違法ビラ大量配布で質す
荒川ひろし議員

 市長選挙で大量にまかれた「違法ビラ」。選挙の公正を汚す行為に選挙管理委員会として毅然とした対応を求めました。このビラには「安田候補と共産党が政策協定を結ぶ」「私たちの町を決して赤く染めては行けません」「自民党、民主党、公明党の議員団は安田候補を一切応援しません」などと書き、拉致問題などのデマ宣伝を並べたてています。発行元は「良識ある所沢市民の会」で住所も連絡先もありません。このビラは入間市のポストイン業者に持ちこまれ、アルバイトなどに有償で配布させていたのを発見し、選管にも提出しています。またこのビラと斉藤市長を推薦するある体育団体会長名の印刷物が同封された郵便物も市選管に提出しており、事実関係の調査結果を求めました。
選管委員長は「二つの確認団体の法定ビラ以外は配布できない」「体育団体会長はビラが入っていたことは知らないとの回答であった」と答弁。荒川議員は毅然とした対応を強く求めました。

高校・大学の入学準備金貸付制度の充実を
小林すみ子議員

 長引く不況で、会社の倒産やリストラ「合理化」で失業や失業の不安、賃下げが当たり前のようになっている今日、親や生徒に高い学費、教育費が重く肩にのしかかってきます。
 教育費の保護者負担軽減の一助として、所沢でも高校・大学『入学金準備金貸付制度』がありますが、昨年度の貸付件数は17件にすぎません。保護者・保証人の要件が所沢居住2年以上という条件が厳しいこと、貸付限度額の引き上げや推薦入学と一般入試後の納付期限に間にに合うようにできないか、返済期間についても卒業後からにできないか等、他市に学び改善し、利用しやすくするように質問しました。
 これに対して、教育総務部長は今後検討していきたいという答弁でした。
 その他、来年度の年金改悪に反対すること、ミューズ中ホールの改善等について質問しました。

障がい児教育の充実を!
城下のり子議員

 障がい児教育が大きく変わろうとしています。国では、「今後の特別教育の在り方(最終報告)」で、従来の障がい児学級を廃止し在籍している子どもを通常学籍にするとしています。埼玉県でも、前知事が「全障がい児に普通学籍を」と二重学籍の構想を打ち出し、県の特別支援教育振興協議会で審議されました。
 国・県ともに教員増などの人的整備や施設整備も行わず、障がい児学校に通う子どもたちが地域の普通学級に通うという検討結果を報告しています。二重学籍ではなく、支援籍という形で普通学級には学籍がないため、教員の配置がなく障がい児学校の教員が引率して行くので、残された障がい児学校は教員が手薄な状態になってしまいます。市が支援籍を推進する場合には、教育現場や保護者の声を聞くこと。国・県にたいしても施設整備や人的整備の財源措置を求めました。
 教育長は「県とも密接に連絡を取り、国・県に財源措置も求めて行く」と答弁しました。

民間のミニデイサース「お達者クラブ」の改善
平井明美議員

 一人暮らしのお年寄りが集まって、お茶を飲んだり食事サービスなどの民間のミニ・デイサービスに年間5万円の補助金をだす「お達者クラブ制度」について質問しました。
(1)市が委託しているのに、事故の責任はボランテアになっている。最終的な責任は市が持つべきだ。
 部長「市が責任をもつ契約書の検討をする」
(2)要項では拠点が個人宅と指定のため、事業者が高齢になれば辞めてしまうなど継続が難しい。多数になると個人宅では対応できない。集会所や会館、空き家など市が借り上げる検討はどうか。
 部長「集会所や自治会館でも認めている」
(3)お年寄りがいきいき暮らすためには健康を見守る保健師を参加させてほしい。
 部長「検討する」
 この他、お世話するスタッフの交通費や食事などの補助金の増額を求めましたが、これには難しいとの答弁でした。ぜひ「お達者クラブ」の活用を。(高齢者生きがい課 TEL998ー9120)

(「新しい所沢」2003/12/21 No25から)