2003年9月市議会報告

高齢者の命綱
68歳・69歳の医療費助成制度を廃止

小児医療充実の意見書は全会一致で採択

 9月定例議会は9月3日に開会し、18日に閉会しました。今度の議会では、住基ネットを利用して本人の確認をとる「公的個人認証サービス」のシステムの予算と高齢者の68歳と69歳の医療費助成制度を廃止する条例に反対しました。

 党議員団は市長選を踏まえ、これまでの斉藤市政12年間を問う立場で質問しました。荒川議員は教育の問題で少人数学級と少人数指導の違いを指摘し、市長に30人以下学級の実施をせまりました。平井議員は「米軍基地の東西連絡道路で、すでに防衛庁が16年度予算でも500万円を計上し、まっすぐな道路で米側と調整し現在の建物を移転して改修するための協議をしている事。これらは受信施設の大和田基地がすでに大規模な改修が実施されていることから、「送信施設である所沢基地の強化につながるのでは」と危険性を指摘しました。城下議員は「ダイオキシン問題の教訓から当市プラスチックは燃やさないという方針だったが、審議会の諮問には燃やす方向で提案しているが、なぜ方針を変えたのか」と、プラスチック残さを燃やすことになった理由について市長の政治姿勢をせまりました。小林議員はひとり暮らし高齢者や高齢者世帯の住宅問題をとりあげ、市営住宅の増設をすべきと質問しました。
 なお議会最終日には「小児医療の充実を求める意見書」が全会一致で採択されました。

9月議会で反映した住民要求

○日曜日の小児夜間診療実施
 都立清瀬小児病院が2007年に府中市に移転することや、小児科が不採算部門のため市内でも減少しているなどの背景から、市民医療センターでは10月5日から日曜日の小児夜間診療を実施する予算を計上しました。
○警察署前の交差点拡幅 塩川てつや衆院議員の尽力実る
 警察署前の交差点は4方向の道路のうち米軍基地方向だけが狭くなっており、ハローワーク(旧職業安定所)所長からも塩川議員に拡幅の要望を受けていました。早速市議団と財務省に申し入れた結果、今議会で予算化されました。

市教委の唐突な提案
「来年度からの2学期制導入」に慎重論多数(市教職員組合の調査)

 市教委の提起を受けて4ヶ月、多くの小中学校では夏休み中に議論されました。市教職員組合の調査では議論した学校のほとんどが「反対ないしは慎重論が多数」のようです。

(「新しい所沢」2003/10 No23から)