新年度予算は、3月14日に採決され、3月18日から26日迄は一般質問を27人が行いました。最終日会期延長し、27日未明、副市長に中村俊明氏が決まりました。
新年度予算は、大変な物価高騰と、国の諸制度の悪化の中で厳しい予算編成でした。
 一般会計と特別会計企業会計合計は2128億円と過去最高の予算額です。
 財政調整基金の残高は12億6370万円です。
 民生費は、国庫支出金・県支出金等で約5割を保ち、当市の安定した予算編成になりました。
 小野塚市長の公約である子ども子育て支援では、「小中学校給食費の無料化と18歳までの子ども医療費無料化」が予算化されました。  

中核市・保健所検討プロジェクト

 就任後、いち早く立ち上げた「中核市移行」のプロジェクトチームも始動しています。
 子育て支援、暮らし、福祉充実から地域経済も活性化し、税収増にもつながった明石市モデルが所沢市にどのように反映されていくのか、多くの市民が期待と関心を持っています。

◎国の社会保障費削減の方針が特別会計、高齢者の分野に出ており、 反対しました。
【国民健康保険】
 新年度予算には賦課限度額の引き上げが含まれています。 
 物価高騰の中、これ以上市民への負担は増やすべきではありません。全国市長会からも社会保険並みの保険料が望ましいとの声が上がっています。
【介護保険】
 介護保険料の改定により、最高額で2000円の引上げです。保険利用料の引上げは見送られましたが、高齢者の生活が苦しくなっており介護保険料の引上げは認められません。
 また、訪問介護などの介護報酬引き下げも含まれています。  
 介護保険制度発足時から、基準額は2倍にもなっています。
【後期高齢者医療】 
 出産育児一時金の引き上げに伴い、財源の一部に後期高齢者の医療保険増額分が充てられました。それによって、一人当たりの保険料の引き上げ額は7876円にもなりました。

自治体業務デジタル化を国主導で義務化

 国は、自治体行政のデジタル化を国主導で大きく変えようとしています。
 自治体を標準準拠システムに移行させるため、現行の基幹業務システムを25年までに、「統一・標準化」することを義務付けました。
 当市の経費は5億6289万9千円かかるのに、国の補助金は4億547万4千円にしかならず、市は約1億1千万円もの持ち出しです。
 また、システム技術者の不足も懸念されます。地方自治体の主権が問われる問題です。

無料法律生活相談会

4月27日(土)9時半〜11時半

中央公民館学習室1号
小林善亮弁護士
*30分予約制
連絡先:矢作議員
090-2475-7136
遺産相続・近隣トラブル
離婚・生活相談など
何でもご相談ください
主催 日本共産党所沢市議団

 

中井めぐみ

写真

 2月20日から始まった令和6年第1回定例会が3月26日に終わりました。初めての予算議会は期間も長く、予算を見ること以外にも、委員会活動など色々な意味で大変でした。今回、私は予算委員ではありませんでしたが、全ての予算について理解・問題意識をもって質問していく、予算委員は本当に大変な仕事だと思いました。私も今後、財政分析などを勉強しながら頑張ります。
 小野塚市長の初めての予算は小中学校の給食費の無償化や10月からの18歳までの医療費の無償化が通り良かったです。

学童の保留児、解決を

 学童の待機児童は埼玉県内で第2位、全国でも第5位の多さ。待機児童解消の施策と支援員の待遇改善、プレハブの学童改修についてを質問。しかし、支援員への待遇改善についても「条例が基準に合わないから補助を申請していない」や、「そもそも所沢市の賃金は他市と比べて著しく低くはない」など、今まで通りの答弁でした。しかし、条例が実態にそぐわず、現場の声を聞きながら条例の変更も検討することを求めました。

ところバス・ワゴンは大丈夫?

 現在、全国的に運転手不足から地域住民の足となる乗合バス路線の完全廃止・撤退が進行し、都市部も含めて地域公共交通が崩壊の危機に直面しています。所沢市は西武バスに大きく依存しているので、「ところバス」「ところワゴン」は大丈夫なのか?撤退することはないか?と質問したところ「ない」という回答を得ました。 また、交通難民の地域にデマンドタクシーを運行することはできないか、鴻巣市の例をあげて質問しましたが、タクシー会社の懸念や市民の平等性を理由に難しいとのことでした。

目で聴くテレビ「アイドラゴン」

 「アイドラゴン」とは聴覚障がい者向けの手話と字幕の番組「目で聴くテレビ」を受診するために開発された専用受信機のことです。災害の時など、自分たちの言語である手話で情報を得ることは聴覚障がい者の方々の長年の願いです。公共施設に設置を求めましたが必要性がない、という回答でした。しかし今後、インターネット環境が整うなど、将来的には設置できる希望をもち、引き続き求めていきます。

災害時におけるペット対応

 今回の能登半島地震の経験から、動物と一緒に同室避難できないか?ペットのフードドライブができないかを質問。今のところ考えてないとの答弁でしたが、今後ペットの問題は真剣に取り組んでいかざるを得ない課題と考えます。また、「さくら猫事業」の助成金では賄えない部分をある程度補助することを求めましたが、難しいとのことでした。

「アカバッケ」の対策を

 本郷、下安松、東所沢和田の境界付近の柳瀬川沿いにある崖が「アカバッケ」です。能登半島地震から、近隣の方々が土砂崩れを心配される声を聞き質問。また、高齢者などが崖上の避難所へ行くことが難しく、他の避難所を考えることも求めました。実際に何かがあってからの対応ではなく、先に対策をうってもらいたいと求めました。

狭山湖運動場のサッカーグラウンドを人工芝に

 この提案は早稲田大学のインターンシップ生が「所沢を盛り上げたい!」という思いから提案してくれました。しかしあの場所は東京都水道局の持ち物であり、いつ返却を要求されるか不明で税金投入は難しいとの答弁でした。ただ、私が東京都水道局に確認したところ、その予定もないので、人工芝に変えていただいても構わない、と聞いています。近くには西武ドームもあり、スポーツの拠点になり得ます。所沢市のやる気に期待します。

インボイスに苦しむ市民の声を聞いて

 インボイスについて所沢市でやれることは多くはありませんが、市民が苦しんでいる現状を伝えたい!と考え質問。しかし時間が不足し、「国にインボイス中止を訴える気持ちがあるのか?」と市長に質問するだけになってしまいました。引き続きインボイスについて質問していきます。