やさくいづみの議会報告

写真

 美しい辺野古の海に安倍政権が赤土の土砂を投入しました。「海を壊すな」「基地はいらない」の国民・県民の願いに背を向ける強権政治に怒りを覚えます。
 所沢の米軍通信基地周辺では、オスプレイやヘリコプターの夜間低空飛行訓練が、当たり前のように行われています。規模は違えど普天間基地と同じ現状です。主権者は国民です。米軍所沢通信基地の全面返還にむけ、沖縄に連帯し、みなさんと力を合わせます。 

育休退園は中止を

 2020年1月から育休退園制度が一部変わります。変更は、@下の子どもの誕生2か月後に上の子どもが3歳以上A同居親族の介護・看護をしている場合に保育が継続されます。変更の理由は、2歳児クラスでも3歳以上の子には保育が必要であり、現場や保護者からの声にこたえたとのことです。育休退園が始まって3年目ですが、育休から職場復帰する際、百点が加算されるため、自ら退園する事を促されているのが実態です。私は、制度の中止と変更の早期実施を求めました。部長は、保護者や現場の声を聞いて取り組むと言いながら、保育の必要性は市が判断する、保護者による選択制は考えていないと答えました。
 子育ての主体は保護者であり、働く家庭や女性の出産等にも大きな影響がある育休退園は中止すべきです。

所沢幼稚園跡地の活用

 岩岡の旧所沢幼稚園跡地は、園舎の撤去に向け調査中です。市街化調整区域の為、公以外の建造は建ちません。子育て施設を提案しましたが、市は待機児解消のために施設を作る予定はありません。子どもや高齢者が使える公園にとの声もあり、地域の要望を聞く事を求めました。部長は、要望を聞く事は重要としながら、跡地は全庁的に検討すると答えました。

労働相談を受けやすく

 所沢市は、市役所別館(旧NTT)で労働相談を毎月第3金曜日の午後4時から8時まで実施しています。社会保険労務士会の協力で、働く人や経営する方などの相談に対応しています。夜間実施の自治体は少なく、働く人の立場で開催されていますが、土日の開催と所沢駅出張所や市内西部での開催を求めました。部長は「3年前土曜日に開催したが、参加が少なかった。駅に近く駐車場もあり資料もそろっている」と現行通りの方向です。

特定健診の充実を

 国民健康保険加入者の特定健康診査は、受診率39%で県内でも下位の現状です。検査項目に心電図・眼底・貧血・骨密度・アルブミンを追加し、受診率向上と無料化を求めました。高齢者の低栄養の改善(アルブミン値でわかる)が注目されていますが、財政状況が厳しく、検査項目追加は難しい、一割の負担をお願いしたいとの答弁でした。

肺炎球菌予防接種を受けやすく

 肺炎球菌予防接種は5年間の経過措置が終わり、来年から65歳の方のみが対象で、自費で受けた方の公費助成はありません。所沢は自己負担が5460円ですが、越谷・新座・和光・朝霞などは3千円で受けられます。制度の周知と、費用の減額、市民税非課税世帯など低所得世帯への支援を求めました。部長は、入間・狭山市などが約5千円である。助成額は増やせないが、多くの方に受けていただきたいと答えました。

荒川ひろしの議会報告

写真

 臨時国会では、水道事業といった公的規制がなければ成り立たない分野にまで規制緩和をする法改定を強行突破した安倍自公政権。私は一般質問で当市の水道事業はどうなるのかただしました。また、既存の市内小規模企業への支援策、中国帰国者邦人の特養ホームや「憩いの家」などの整備を求める支援者の声を国に届けることなどを質問しましたが、字数の関係で掲載できませんでした。今後も継続して取り組みます。

水道事業民営化や広域化はやめよ!

 水道法の改定は、運営権を民間に移す方式を導入する「民営化」と「広域化」を促進するもので、「清浄、豊富、低廉な水の供給をはかり、生活環境の改善に寄与する」と定めた水道法第1条の目的を損なう危険が強い内容です。
 世界では水道民営化の失敗から再公営化の動きが加速しています。
現在水道が抱える問題の解決には、過大な需要を見込んだダム開発を中止し、人員確保、必要な財政支援こそ必要です。
 水は人権、自治の基本であり、国民の貴重な財産です。
 「現状を維持してほしい」との市民の声にどうこたえるのか、上下水道事業管理者にただしました。管理者は「市は順調に事業展開している」とし、「現状のままの体制で、しっかりと事業運営していく」と力強く答弁しました。

下水道未整備地区武蔵台住宅に光が

 市街化区域でありながら急傾斜地などの難所で、下水道整備ができなかった区域の件を質問。今年度予算に測量調査など計上されたことに感謝を述べながら、今後のスケジュールについてただしました。
 上下水道局長は、「設計業務を委託しており、次年度以降工事を進めていきたい」と答弁しました。
 30数年来手つかずできた同地区の下水道整備に明るい希望が湧いてきました。

所沢駅西口まちづくり公共スペースの確保を

 所沢駅周辺には市民が気軽に利用できる会議室などの公共スペースがありません。
 2年前の9月にも市内諸団体とともに、駅周辺の開発に伴い、公共スペースの確保を求めてきたところです。
 小手指駅前の2棟の民間高層マンション建設でさえ、公共スペース分として市に寄贈しました。
 ましてや、当該西口地区は市民の税金が投入されている建造物ですから、当然「公共スペースの確保」については要請すべきと質問。西口担当参事は「再開発ビルには要請してないが、広域型複合商業施設については今後要請して参りたい」と答弁しました。

北秋津・上安松かみの山を守れ

 宮崎駿監督が「となりのトトロ」の構想を産み出した樹林地として話題になった緑地。「かみの山」と呼ばれている貴重な緑地が消滅の危機にさらされているとの懸念から、その実態について質問しました。
 区画整理前の区域内緑地は7万8310uですが、現状の計画ではその4割しか確保されてなく、さらなる確保を求めました。
 担当部長は「市民の森として借地による緑の保全を進めているが、どこまで協力していただけるかは地権者の意向次第」と答弁。確かに土地を売却したいなどの選択もあり困難な面があります。
 そこで緑地所有者以外にも対象を広げることができることを提案。今すぐ土地の処分をしない地権者に合意をいただけば、緑地に仮換地してもらうことで、展望が開けることを質問。部長は「来年の秋の仮換地に向けて考えていきたい」と答弁しました。