6月議会 小・中学校エアコン設置 の請願は委員会で

 6月14日、常任委員会が開かれ市民文教常任委員会では、市内小中学校の普通教室に「エアコン設置を求める請願」(代表者他4913筆)の審査がおこなわれました。
 今年度予算化されたエアコン設置に向けた調査費(330万円)について委員から質疑がありました。教育委員会から教室の現状や設置への基礎調査を実施する事などの説明がありました。審査の結果、委員会では全会一致で採択されました。
 健康福祉常任委員会では、生活保護費や介護保険制度に関する審査がおこなわれました。

生活保護費削減
全ての国民の権利に関わる重大な問題

 政府は、生活保護世帯の食費や光熱水費等日常生活費にあてる「生活扶助費」を最大5%削減する方針(7割に影響)を決定しました。
 これは、所得の最下位10%の層と生活保護世帯とを比較し、3年連続(18年10月から20年10月まで)減額する計画で、13年の最大10%の生活扶助基準の引き下げに続く大改悪です。
 当市の減額世帯は、全生活保護世帯の81・5%、3039世帯にものぼります。大学への進学援助・就労準備支援等一部改善はありますが、ひとり親世帯に支給される母子加算は減額されます。児童養育加算は対象を中学生までから高校生までに拡大し、3歳未満は減額されます。高齢単身世帯は75歳を標準にして現行基準額76,370円を3年間で3,570円も減額されます。(老齢加算は04年廃止)
 生活保護は、憲法25条に明記された国民の生存権を保障する最後のセーフティネットです。今回の削減は、住民税、保育料、介護保険料、就学援助、最低賃金等に連動し低所得世帯の生活悪化を更に進めるものであり、委員会では反対しました。

訪問介護の利用抑制に

 今年10月から生活援助サービスの訪問回数が一定数を超えるケアプランは、ケアマネージャーが市に届けることが義務付けられます。
 届出対象となる訪問回数は、国が年1回定め、ほぼ1日1回を超えれば届出対象となります。ケアマネが自己規制・利用抑制を迫られれば、届出基準が実質的な上限となる可能性も否定できません。
 所沢市では、頻回の利用はないとのことですが、認知症の単身世帯で、服薬管理のためにヘルパーが1日3回訪問するなど頻回利用が必要不可欠な人がいるとの指摘もあります。
 国はインセンティブ改革により介護からの自立・卒業を誘導し、市は要介護度等の軽減が迫られています。
 利用抑制ではなく、必要なサービスを提供する環境整備が求められており、以上の理由から党市議団は委員会で反対しました。
 今議会の議案や請願に対する採決は、7月3日の本会議でおこなわれます。

無料法律生活相談会

7月28日 (土)(要予約)

午前9:30〜11:30
中央公民館1階学習室3号
小林善亮弁護士

担当議員 矢作いづみ
090−2475―7136

主催 日本共産党所沢市議団

 

やさくいづみの議会報告

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 初の米朝首脳会談は注目を集める中、朝鮮半島の完全非核化や平和体制に向けた内容で、具体化も始まっています。武力でなく話し合いで紛争の解決を進める願いが、世界平和の歴史の扉を開きました。日本政府が背を向ける核廃絶や原発廃止、多くの人と話し、つながって必ず実現させていきたいと思いました。
 議会運営委員会副委員長を務めることとなりました。気持ちを引き締めて、頑張ります。

西所沢駅は橋上駅開設に

 西所沢駅は東口しかなく、西口開設が切望されながら長い年月が過ぎています。市長は今年、駅西側の送迎車用展開広場までの市道拡幅費用を予算化し、駅について西武鉄道と基本協定を締結したいと述べていました。その後の状況と、どのような駅になるのか質問。部長は、駅は東西自由通路を設け橋上駅とし、工事は夜間に行うため完成は2024年4月と答弁しました。

米軍基地の飛行訓練中止を

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団地から見えるヘリ

 米軍所沢通信基地では5月16・17・21日、6月7・14日とほぼ毎週夜間ヘリコプター訓練が行われています。「夜間ビームライトがまぶしく、窓が震えることも。非常に危なくいつ落下物があるか、騒音だけでなく危険で迷惑」との声が寄せられています。飛行中止を求める質問に市長は「平成28年5月に申し入れを行った。今後も状況を把握し、必要に応じて対応する」と答弁。騒音測定の質問に部長は「測定の予定はない。図ることで混乱を招く」と、騒音測定に消極的な姿勢です。東西連絡道路の開通後、道路を通る市民の頭上で訓練が行われないよう引き続き質していきます。夜間の低空飛行訓練は、横田基地へのCV22オスプレイ配備(夜間低空飛行で敵の背後から攻撃する特殊部隊)との関連があるのではないでしょうか。 

介護保険
軽度者支援を

 介護保険制度が変わり、生活援助や通所介護の報酬単価(事業所への給付)が下がりました。国は介護からの自立や卒業を促す方向で、利用者・事業者・働く人にとって厳しい内容です。こうした中、「これまで1日利用が、半日利用になってしまった」との声を聞き、現状について質問。部長は「従来と方法は変えずに移行した。利用料を月額定額から利用毎の単価に変わった。利用時間は常に変更できるが、午前・午後など複数の時間帯にに分けたのは1事業者のみだった」と答弁しました。要支援1・2などの軽度者の利用が減っていないか、今後も注目していきたいと思います。

亀鶴園デイは存続を

 市立亀鶴園デイサービスセンターは、利用者減を理由に、廃止に向けたパブリックコメント手続きに入っています。公の施設の運用は、市役所内部だけでなく、市民参加や外部の意見を取り入れて決定するように、存続を求めて質問。部長は「所期の目的は達成された。公募市民・団体等で構成される高齢者福祉推進会議での意見も聞く」と答弁し、廃止の方向は変わりませんでした。

北野下富線
住民要望に応えて

 北野下富線は昨年4月、旧島忠(現マミーマート)から立正佼成会までの区間が開通しました。来年度は、県道所沢狭山線までの3工区と、所沢新町のファミリーマートから松葉道岩岡線(現ヨークマート花園店から北に延びる道路)までの1工区が同時開通予定です。ある自治会では、住宅が分断されるため班が再編成されるなど、住民生活に影響があります。横断歩道や信号機、通学路の安全確保の住民要望を反映するよう質問しました。