地方創生特別委委員会 サクラタウン構想  カドカワ任せでいいのか

 8月24日、地方創生特別委員会(共産党は平井・城下議員)が開催されました。
 委員会ではサクラタウンの現状について」と「構想の目指すもの・市の事業」などの報告がありました。
特別委員会ではすでに次のような提言を市に提出しています。
(1)民間業者と所沢市が行う責任の明確化。
(2)サクラタウン周辺の環境整備や文化コンプレックスの今後の方向性についての情報公開
(3)ふるさと納税の活用(4)予算決算審査時の関連費用を解りやすく明示する
(5)地域住民に対し丁寧な説明会の開催などで、この提言に沿った報告がされました。
 カドカワは集客人数を75万〜100万としている。
 鳴物入りで宣伝していた図書館・美術館・博物館が一体となった世界で類を見ない『文化コンプレックス』は、規模も縮小された計画になっているようです。
 美術館は高山辰雄や草間弥生の絵画の展示ですが、一カ所にまとめるのでなく、要所要所に飾るとしています。
 博物館は名作アニメの撮影機の展示や古書のような書籍の資料などの博物館なので、リピータとして客が呼び込めるのかは疑問です。
 さらに当初予定の100人規模のホテルは30人程度に縮小しました。
 「クールジャパンフォレスト構想」の拠点にサクラタウンを位置づけることで、その周辺整備を市が担うとしていました。
 しかし、拠点の地域貢献施設(=文化コンプレックス)の概略設計が当初描いたものとかい離してしまったらこの税金投入の妥当性が失われかねません。

議員から意見続出

 ある議員からは「市の構想がないままにカドカワ主導で計画が進んでいる」「市としても街づくりの一環として何らかの具体的な提案を示すべき」という意見が多数をしめました。
 そこでつぎの特別委員会までに、建築と総額どの位になるのか。また当市のものづくり産業の全体を掴むことやカドカワ側との懇談などの提案がありました。

総務委員会

八王子市はちバス視察

 8月10日、総務経済常任委員会で八王子・多摩市の視察を行い、城下議員が参加しました。
 八王子市では、人口減少や高齢化による市民の足の確保と八王子駅周辺の交通渋滞の緩和、自動車に依存しない公共交通の連携に向け2015年には「八王子市交通マスタープラン」を策定。民間バス会社5社と地域循環はちバスの連携やルート見直し、山間地域では自治会主体で協議会を立ち上げ、タクシーなど乗り合いバスに市が補助を実施しています。
 城下市議は「地域要望をまとめる上での課題は何か」「はちバスの新たな路線も検討しているのか」と質問。担当課長は「自治会加入の減少もあり決定権をどうするか課題」「新路線は検討していない」と答弁。
 市議団も、ところバスの増便・路線拡大を提案しています。

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総務委員会

多摩市・市保有地貸与で保育所・学童を増設

 多摩市はニュータウン開発に伴う人口急増により学校等の公共施設を増設してきました。しかし、昨今の人口減少により11校の小・中学校を統廃合しました。
 公共施設の老朽化など維持管理の視点から国の提案に先駆けて、施設白書や公共施設等総合管理計画を市自ら策定。市民へ公共施設の見直しと将来像を情報誌(全戸配布)で周知しています。
 計画による公共施設の強制的な統廃合ではなく、市民から議会への請願などにより統廃合を中止した事例もありました。
 城下市議は「人口減少のなか、保育園や学童保育の待機児は増加しているが、施設の転用は検討したのか」と質問。担当課長は「市保有地を貸与して保育園や学童保育所を毎年80〜100人規模で設置している」と答弁。
 所沢市でも公共施設等総合管理計画が策定されていますが、党市議団は保育所や学童など必要な施設整備をするよう提案しています。

市民文教委員会

いじめ問題 市教委に問う

イラスト 8月18日(金)市民文教常任委員会が開かれ、矢作議員が出席しました。「いじめ等の現状と対応」が議題でしたが、この間市内で起きた事故等の報告を教育委員会に求めました。
 市教育委員会は「いじめは、どの子どもにも、どの学校でも起こりうるものである」との認識のもと、いじめを許さない学校づくりやいじめの未然防止に向けた教育活動を進めている。
 2015年から所沢市いじめ問題対策委員会を設置し、年3回会議を行い、いじめ防止等の対策や事実関係の調査などを行っている。
 また、教育センター・学校教育課健やか輝き支援室・安全安心な学校と地域づくり推進事業・関係機関などと連携を取り取り組んでいることが報告されました。
 18年前の大津のいじめの事件から「いじめの認知件数が多いことは悪い事ではなく、把握することが大事」であると教育委員会での意識改革が図られたとのことでした。

いじめの実態と対応

 過去5年間のいじめの認知件数は、小学校で124件〜213件で解消率は94〜98%、中学校では77件〜85件で解消率は85〜94%と報告されました。いじめの内容として、暴力や金品などの事案は無く、ことばの暴力などである。原因を取り除き、人を思いやる気持ちや生きる力の育成、わかる授業や、児童・生徒会・学級経営の中で取り組んでいるとの事でした。
 児童・生徒の学校生活アンケート・面談などから、実態把握されているとの事ですが、SNSなどの広がりの中で実態がつかみにくく、さらに相談しやすい体制の充実が必要と感じました。
 このほか、7月10日マスコミ報道があった踏切での市内中学生の死亡事故については、現在調査中との報告がありました。夏休み明けは、もっとも自殺者が多いという事で、臨時校長会も開催予定とのことでした。
 なお、この日午前開かれた委員会に教育長が欠席し、午後の定例教育委員会議も欠席したため、冒頭この問題に議員の質問が集中しました。 また、小学校教諭の発言の報道・中学校教諭の覚せい剤所持事件についての報告は時間が無くなったため、31日に改めて教育長の出席も求め、委員会を開催することとなりました。

9月定例市議会は、
 9月7日(金)

から始まります。

傍聴においでください。