子どもの笑顔輝く未来へ 政策討論会に80人

写真 1月21日、健康福祉常任委員会は「子どもの貧困対策について」の政策討論会を開催しました。市民や議員、職員が約80人参加しました。
 党市議団から平井・矢作議員が討論者として参加しています。
 会場は新所沢駅から徒歩5分、一月オープンしたばかりの「子どもと福祉の未来館」で行われ、参加者からも意見や要望が沢山寄せられました。
 これまで委員会は、「子どもの貧困について」の講演会を開き、足立区や横浜市・沖縄など視察しました。市議会閉会中に文書質問を行政に求め、実施事業や把握している現状の資料を作成して貰ったり、討議を重ねて準備してきました。
 当日は足立区の「子どもの貧困対策担当部長」秋生修一郎氏が基調講演を行いました。 中村太(至誠ク)議員が所沢市の子ども政策の現状を解説、その後、吉村議員(公明)の司会で各議員の討論が進められました。

討論の発言者の要約

平井議員
 「子どもの貧困の背景は、96年の労働者派遣法の改悪で対象業務が広がった事が一因です。非正規労働者1千万人が最近は2千万に倍増。平均賃金は正規で320万だが非正規だと205万だ、さらに小泉構造改革が子どもと若者を直撃した。
 国は16%の貧困率をいつまで減らすのか具体的な計画を示すこと、市は『子どもの貧困対策計画』などで予算もつけた支援策を」

矢作議員
 「バイトの為にスマホは必要だがバイトに追われ学業と両立できない、夏休みに体重が減るなど貧困は見えにくい。子どもの貧困の背景に親の貧困がある。市は実態調査で現状把握し、必要な政策を。若者の雇用と賃金の改善で、社会的な貧困の連鎖を断つことが必要」

末吉議員(ネット)
 「貧困は縦割り行政では解決しない、横串を通し一丸で解決できる体制を」

近藤議員(自民ク)
 「家庭環境・生活環境を整え、夢や希望・心のゆとりが持てる教育の充実を図り自立支援を行政と民間で支援する」

越阪部議員(自民ク)
 「学校をプラットホームとした子育ての社会化や、子ども達の個々のケアプランが必要。学習支援、心身の健康保持、医食住、教育の保障、地域での生活の場、心の場所づくりなどの取り組み」

亀山議員(公明)
 「情報を貧困家庭に届けることや子ども食堂など民間を橋渡しする行政の役割り。貧困の連鎖を断ち切る未来応援交付金の活用を」

中村議員(至誠ク)
 「貧困は社会全体の問題、財政の限界を意識して連鎖を断ち切る政策を」
 今後は委員会として市に実態調査を求め、提言などをまとめる方向で協議しています。

無料法律相談会

1月28日(土)(要予約)

9時〜10時30分
中央公民館2階絵画工芸室

小林亮淳弁護士

※ 事前にご予約ください
担当 平井明美議員
090−6019ー2014

広聴広報

活発な高校生議会子ども議会

イラスト 広聴広報委員会は1月11・12日岐阜県可児市・京都府亀岡市を視察、荒川・小林議員が参加しました。
 可児市議会では、地域課題解決キャリア型教育支援で、地域懇談会(高校生議会)を実施。子育てに関わる事業者・団体の協力を得て、生徒による活動報告と『子育て支援』をテーマに意見交換を行い、結果発表を実施しました。
 また、ママさん議会を実施。子育て拠点施設の運営に関する意見交換ワークショップを行い、まとめた結果を報告。子育て世代の女性の声を聴く機会を設けることの意見書を提出しています。
 亀岡市議会でも、18歳選挙権になったことから高校生に、市行政の一端を知り、地方自治への関心を高めてもらう機会として高校生議会を実施。
 議員役を務める高校生は、市が計画中のスタジアムや通学路の安全対策について、市長や市幹部に疑問をぶつける場面もありました。高校生議会は最後に「若者のまちづくり参加推進に関する決議」をあげました。
 小学生子ども議会も実施しました。議場では理事者席に議員がすわり、議員が児童の質問に答え、意見交換をします。
 児童からのエアコン設置とトイレの悪臭改善を求める意見は、議員達がまとめて市に要望し、予算が付けられました。
 また、大規模校から小規模校に移った児童の「大規模では埋没していた自分が、小規模校では生き生きと学校生活を送ることができるようになった。安易に学校の統廃合はしないで」の意見は、議員の胸を揺さぶったようです。しっかり受け止めた議員の姿勢にも胸が熱くなりました。

議会改革の取り組み 先進議会に学ぶ

 議会運営委員会(党からは荒川・小林議員)は1月17日から19日にかけ、議会改革の先進的取り組みを実践している議会を視察しました。

聴覚障害者への配慮

【東京都北区議会】
写真 北区議会では聴覚障害のある議員が選出されました。それを機に音声同時翻訳・読み上げソフト、を使用したIT化を導入し、全国初の聴覚障害のある議員の受発話と聴覚障害者の議会傍聴が可能となりました。
 システム購入費用や維持補修費用等も500万円程度と格安の理由については、既存のケーブルテレビを活用とのことでした。
 当市執行部は、議会IT化予算を認めませんが、予算削減可能な事例を学ぶ事ができました。

議会改革評価

【岩手県滝澤市議会】
 議会の「憲法」である「議会基本条例」に照らして、市議会はどうあるべきかを明らかにするのが「議会評価」です。この議会評価を続けることで改革の成果が見えると、力を入れています。
 「議会が自らを評価するのはいかがなものか」など市民からの批判はありましたが、議員が最高到達点を時代の求めに応じて臨機応変に追求してきました。
 「市民からの意見の吸い上げ状況」「市民の議会参加状況」「意見の活用状況」の視点に立ち、1(早急に改善が必要)から5(理想像に達している)まで5段階を具体的にどんな状態かを明示し、全議員が評価するというものです。真摯な向き合いに感動しました。

議論経過の明確化

【北海道函館市議会】
 函館市議会での議会改革の取り組みは、「議会活性化検討会議」を設置し、回を重ねてきました。平成26年2月の最終報告書には市民の意見を聴き、議会で議論した結果がまとめられています。
 また議会における議論経過の明確化を図るため、議会運営の見直しが検討され、予算決算常任委員会の設置や議員間討議の充実などが実践されています。