城下のり子の議会報告

写真

 今年は秋を飛越えて冬が到来。11月には57年ぶりの初冠雪など、気候変動の深刻さを実感した年でもありました。
 安倍政権による国民生活切捨て政治の影響が市民生活にも現れています。「要介護の親の入所施設がみつからない」など切実な相談が相次ぎます。
 人間らしく生きられる社会の実現に向け、国政を変えるチャンスです。

後期高齢者医療 特例軽減の継続を

 後期高齢者医療の特例軽減は制度導入時8年前に設けられました。制度廃止の場合、当市の後期高齢者38699人のうち17140人が2倍から6倍の保険料となります。国に存続を求めることや、埼玉県広域連合へ独自の支援策を求めるよう市長に質問しました。
 市長は「全国後期高齢者広域連合を通じて国に要望しており状況を見極め、県独自の支援策についても様子を見たい」と答弁しました。

民間保育園の処遇改善を

 子ども・子育て支援新制度開始から2年が経過しました。保育園にとっても保育士不足や新制度移行による保育単価の影響など厳しい運営を強いられています。戸田市では、保育士の人材確保として、新規採用の常勤保育士に2年間で最大30万円を給付します。新制度移行後、小規模保育園への運営費不足や延長保育への保育士配置など、民間保育園では給与の低さからも保育士確保が困難になっています。
 民間保育園支援の立場からも、保育士への市独自の処遇改善として一時金の復活や月々の補助金の拡大について子ども未来部長に求めました。
 部長は「保育士の処遇改善は最優先課題と認識している。施設の状況や国の動向を踏まえ検討したい」と前向きな答弁をしました。

医療的ケア児への支援を

 医療技術の進歩により人工呼吸器や胃ろう等を使用し、たんの吸引や経管栄養など医療的ケアが必要な障害児が増加しています。
 身体・知的の手帳だけでは医療的ケアが必要でも超重度心身障害児加算の対象とはなりません。こうした医療的ケア児が必要なサービスが受けられるよう、実態の把握と独自の支援策を検討すること。また、国に対し支援制度の創設を求めるよう質問。
 子ども未来部長は「国や他自治体の情報を収集し検討したい。障害者支援計画策定の際に保護者等の意見も聞き施策に反映したい」と答弁しました。

女性の貧困対策を

 女性の非正規労働者や若年・高齢女性の貧困化が社会問題となっています。賃金格差が老後の年金格差につがり人間らしく生活出来ない現状を産み出しています。横浜市や大阪市では実態把握が行なわれ支援への施策へと繋がっています。
 当市としても実態調査をおこない現状と課題、支援策等を次期計画(第4次計画)に位置付けるよう質問しました。
 経営企画部長は「必要性は認識している。調査を実施し、男女共同参画に取り組む団体や審議会の声も聞き、次期計画に反映したい」と前向きな答弁をしました。

アレルギー対応食品の備蓄を

 災害ごとに様々な課題が浮上していますが、アレルギー対応食品の備蓄もそのひとつです。アレルギー対応の離乳食やミルクの備蓄も必要であり、教育委員会や保育幼稚園課などとも連携し災害時への対応をするよう求めました。
 危機管理監は「アレルゲン対応離乳食は備蓄しているが、アレルギー対応のミルクは今年度中に備蓄を予定。関係部署とも連携し対応したい」と前向きな答弁をしました。

小林すみ子の議会報告

写真

 学童クラブの大規模解消はまったなしです▽私も保護者会長をした明峰学童クラブは今年度73名▽点数では73番目から80番までわずか1点差です▽1支援単位40人ですので倍近くの子ども達がひしめいています▽建物など条件整備は市の責任です▽計画を明確にすることを求めましたが市の解消策は施設の改修、生活クラブの定員増、民設民営増です▽具体的な実施計画はでてきません▽雨水対策では伸栄学童クラブ庭の水たまりは、排水ポンプを導入し、山口学童クラブは必要性が高いので、修繕を検討しているとのことでした。 

育休退園、矛盾と混乱

 昨年3月に突然出された保育園育休退園問題。保護者、保育園現場が悩み苦しんでいます。
 事例1…地域型保育施設(0〜2歳まで)を卒園して、連携園は加点が100点ですが1園のみ、連携園以外は20点で、認可保育園に入園できず。
 事例2…地域型保育施設を育休退園で120点加算。通常育休退園の100点加算より多くてもその園の育休退園が優先されて入園枠がない。
 地域型保育施設からの入園は不利で点数制も機能せず、矛盾があります。
 また、保育園現場からは、親の育児能力の低下等感じるが、保育園に通うことにより、継続的に子どもの成育状況をみて、遊びや食事等に手をかけることができます。育休退園でサポート力が低下し、誰がみるのかと心配されます。
 保育園現場や保護者の声を聴くこと、退園か在園かは、保護者の選択ににすることを求めました。
 担当部長からは、育休中は保育の必要はないので退園が基本で、点数の矛盾には納得のいく答弁はありませんでした。

公立保育園給食 民間委託はとりやめを

イラスト 10月から小手指・新所沢保育園給食が民間委託になり、今後5年間で10園の委託化計画です。
 委託実施2園では仕様書に基づき実際現場で行われているか、視察確認すること、保護者へのヒヤリングをし、結果をホームページに掲載すること、実施の保護者からアンケートをとり、意見・感想を他の公立保育園保護者に伝えることと共に、委託中止を求めました。
 担当部長は委託は進めるとの答弁です。

無料法律相談会

12月24日(土)(要予約)

9時半〜11時半
中央公民館2階学習室5号

小林亮淳弁護士

※ 事前にご予約ください
担当 矢作議員
090−2475−7136

学童クラブの指定管理者 非公募にして

 18年度からの学童クラブ指定管理者制度の公募準備が進められています。
 学童クラブは、子ども達の安心・安全な放課後を保障し、継続性・安定性が求められます。
 久喜市は「公募で事業者、指導員が代わると、児童や保護者が不安感を募らせる等、利用者への心理面の影響や負担が懸念され、児童の保育を含め、運営に支障が生じる恐れがある」と、公募にしていません。当市も非公募を求めました。
 担当部長は、事業所自体の安定性は重要といいますが、非公募にするとは答弁しませんでした。

松が丘調整池の安全確保を

 この調整池は完成後37年が経過し、擁壁にひびが走り、今年の台風では水が噴き出るという目撃もありました。
 擁壁の亀裂の修復、時間降雨量50mmではなく100mm以上を想定し、溢水しないよう擁壁を高くし貯留量を増やす対策等を求めました。
 担当部長答弁は、一週間に一回の見回りを続けるに留まりました。

北久米交差点周辺改良を

 じゅうにん坂方面からの車両が、北久米交差点で463号に右折するのに渋滞します。渋滞解消のため、時差式信号にすることを求めました。
 担当部長からは、「県・警察は、右折レーンを設置するまでがまんしてほしい」との回答でしたが、毎日のことなので、是非改善してほしいと求めました。