臨時議会 保育園耐震 仮園舎を節約?

 7月30日、臨時議会が開かれました。
 公立保育園の園舎耐震診断をした結果、熊本地震の影響もあり、子どもの命を守るためにも早急に耐震工事を行う必要があると提案されたものです。
 耐震補強する保育園は三ヶ島、山口、北秋津、中新井、安松保育園の5園です。問題点は耐震工事中に2ケ月間、子ども達が安全に保育できる状況が具体的に示されないまま、提案されたことで質問が集中しました。
 これまでは、園庭や空き地などに仮園舎を設置し、バスの送迎等万全な体制をとってきました。
 市は「適当な空き地の確保や園庭での仮園舎は無理、財源を節約するためにも小学校や公共施設の児童館などを使用する」との提案です。しかし、小学校や児童館なども具体名がなく、相手側の実態が明確に示さず、八月中までに検討するなどの答弁に終始し、健康福祉常任委員会(平井・矢作)は何度も中断しました。
 平井議員は「子どもの命を守ると言いながら、財源節約のために仮園舎も作らず、代替え施設や給食の安全確保の明確な説明もないままに、保護者に納得させることはできない」として継続審査を求めましたが、否決されました。
 最終的には「耐震工事の実施にあたっては関係者に対する説明を丁寧に行うとともに、保育サービスに過大な支障が出ないように柔軟な対応をすること」等、全会一致の付帯決議で決着をつけました。閉会したのは午前2時でした。

消防議会

マンション火災
 誤送水ミス

イラスト 今年の2月に元町の31階建マンションの15階で火火が発生し、誤送水で地下室は水浸しになりました。
 出動消防車は19隊で総勢200人近い消防士と避難者など230人、計400人もの人々で大騒ぎだったそうです。消防議会で平井議員が誤送水ミスについて質問しました。

1時間半
誰も気づかない?

 平井議員は「消火活動に影響はなかったと言うが、送水管とは別の送水口にホースをつなぎ、放水活動が出来ていないことに誰も気がつかなかったのか」と追及。
 消防署統括官は「何らかの不具合と収容物の排出などで時間がかかった」などの答弁に終始し、肝心の質問には答えず誤送水ミスを認めませんでした。
 平井議員は「近隣市では10台以上の消防車両が出場した場合、後から来た車両が水利にちゃんとついているか、周りに広報はしているのか、現場周辺の異常がないかを確認し指令責任者に報告するなどの二重のチェック体制がある」と指摘し改善を求めました。

消防局の役割

 さらに「400人もの集団的な災害になっているにも関わらず3人で仕切っていたのは現場軽視だ。マスコミ対応は消防署の大隊長の仕事ではなく、消防局の仕事だ。これは警防規定にも示されている」と消防局の対応を質しました。
 また「市は広域消防になれば人も車両も増え何でも対応できると説明してきた。所沢・入間・狭山・飯能・日高の5市には山岳部、密集住宅やマンションなどあり5市全体のマニュアルを作るべきだ」と警防計画の策定を求めました。

無料法律相談会

8月27日(土)(要予約)
9時半〜11時半

中央公民館学習室1号
小林亮淳弁護士

市議団控え室 2998−9278

 

やさくいづみの議会報告

写真

 先月行われた参議院選挙では、我が家の次男も初投票。18歳選挙権が施行されたこととともに、野党共闘の統一候補が11人も当選したという点でも、記念すべき選挙となりました。野党と市民の共闘が政治を変える力になるよう、今後も力を尽くしたいと思います。
 初の女性都知事が誕生した東京都知事選挙は、投票箱の蓋が閉まった直後『当選確実』の報道でした。
 どちらの選挙も、結果をあおるようなマスコミの報道の在り方に疑問を感じます。

米軍通信基地
東西連絡道路について

 2019年度開通をめざし、米軍所沢通信基地の東西連絡道路返還準備が始まっています。(今年は道路・施設建替え工事、土壌調査)
 東西連絡道路の車道は接続道路と同じ幅ですが、歩道は約半分になる予定です。市民から「ウォーキングなど、だれもが安全に通れるよう両側と同じ歩道幅にしてほしい」との声があり、質問。部長は「市は接続道路と同じ幅を求めたが、米側から安全面から植栽を無くし最低限の道路返還とすると回答があり、基地対策協議会で承認頂いた」などと答弁。
 また、道路予定地からの鉛検出による健康への影響と、国に除去費用の負担を求めるべきと質問。部長は「土壌を入れ替え、鉛は浮遊しないため人体に影響はない。国との協議で、返還を求める原因者負担のため費用は市が負担する」などと答弁。
 基地返還も鉛の除去費用も、市民の声が届かず米軍や国優先は、納得できません。

LGBT(性的少数者)への支援を

 LGBT(性的少数者)への理解が進んでいません。市役所や学校での現状と課題を、人権尊重の立場から質問しました。部長は「市として専門部署はないが、相談内容に応じて対応する。また、書類の性別記載は12年前に見直し、不要のものは削除した」「学校では、LGBTに特化せず人権教育に取り組み、校外学習など配慮している」などと答弁。私は、市として相談体制を周知し、受け止める対応を求めました。また、学校での男女混合名簿や制服等の配慮など、環境整備も求めました。LGBTの方が安心して暮らせるよう、今後も取組みます。

大規模学童保育は改善を

 市内32の学童保育のうち、定員の150%以上子どもが入れられている学童が9施設、200%以上が10施設という異常な現状であり、今議会では6人の議員が学童の質問をし、改善が求められています。 こども子育て支援計画(ところっこすくすくサポートプラン)を大幅に上回る入所希望者があり、計画の見直しと、大規模学童の解消を求めました。部長は「通いたい方が通えない事の無いように、市としても一生懸命対応している」と言いながら、具体的なことは示しませんでした。一日も早く過密学童保育が改善するよう、今後も質問します。

三芳インターフル化に伴う安全対策を

 三芳スマートICフル化に伴う安全対策と、住民への情報提供を求めました。これは三芳町の事業ですが、下富・中富・中富南・南永井の交通状況に影響する問題です。部長は「住民へ説明会などの情報は提供する」と答弁。
 私の質問後、所沢市のホームページから、三芳町の会議録が閲覧できるように改善されました。(ホームページ:くらし→道路交通→公共交通→三芳スマートIC安全対策調整会議で検索してください)
 *体育館とラーク所沢のシルバー料金を提案しましたが、現状では考えていないとの答弁でした。