12月議会 新介護保険制度国民健康保険・保育新システムの条例化など

 第4回定例議会は11月26日から12月18日の日程で開催されます。
 おもな議案は、国民健康保険税の値上げが提出されました。所得階層別の資料をみると(総所得33万円以下から1千万円を超える世帯)で、なんと約9割が負担増になります。
 新介護保険制度は基準を定める条例改正と包括支援センターの基準を定める条例化です。
 保育の新システムに伴う条例制定は、保育料や保育時間や延長保育など保護者への負担が増える内容です。

住民投票条例エアコン設置の行方

 さらに市民が提出したエアコンの是非を問う住民投票条例は市長が意見をつけて議会に提出されました。14ページにもわたる市長の意見は、従来から議場で発言されてきた内容を繰り返しのべていますが、財源問題にもふれ、最後にはこの条例には反対を表明しています。
 この住民投票条例の審査の進め方について、党市議団は特別委員会の設置を求めてきましたが、全会一致にならず総務常任委員会で審査されることになりました。
 また施行日を何日にするかは議会が決めることになりますが、施行日から30日以内に住民投票が行われることになります。

市議会主催議会報告会

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 11月19日(金)19時〜市役所全員協議会室で9月議会報告会が開かれ、党市議団から矢作議員が出席しました。
 各常任委員会・議会運営委員会から各議員が報告し、質疑応答が行われました。
 参加者からは、「機構改革で、文化・芸術関連が教育委員会から市長部局に移るが、さいたま市の公民館の俳句掲載拒否のようなことは起きないか?」「学童保育が指定管理者制度になるが、なぜ市から説明がないのか?」「第5次総合計画の後期基本計画は、前期のふり返りもなく進められた」などの質問が出されました。
 後半の市政全般に関する意見交換では、「市議会だよりは全戸配布にして雇用の確保を」「米軍通信基地の東西連絡道路はどうなっているのか」「エアコン設置の住民投票条例は投票率に関わらず開票を」「元気な自治会等応援条例は、現状は逆で押しつけ業務が多い」といった意見のほか、ところバス、若者の市議会への関心をなど、多くの意見が出されました。
 これまで事前のPRはお知らせビラを配布していましたが、今回はビラ入りのポケットティシュを配布しました。

無料法律生活相談会

12月20日(土)
午前9時30分〜11時30分

中央公民館 学習室5号(2階)

必ずご予約をお願いします

担当・矢作 いづみ 議員
090‐2475−7136

2014年12月議会日程

  曜日 開会時刻 議 事 の 内 容
11月26日 10時 提案理由の説明・議案説明
議案質疑・討論・採決
27日 10時 決算特別委員長報告・質疑・討論・採決
常任委員長報告(特定事件)・質疑
12月1日 10時 議案質疑
2日 9時 四常任委員会並行審査
4日 9時 一般質問(矢作・植竹・石本・松本・中村・岡田)
5日 9時 一般質問(秋田・浜野・城下・島田・杉田・近藤)
8日 9時 一般質問(赤川・松崎・桑畠・末吉・谷口・亀山)
9日 9時 一般質問(石井・青木・脇・越阪部・福原・大舘)
10日 10時 一般質問(入沢・小林・荻野・安田・荒川
11日 9時 常任委員会審査(予備日)
17日 10時 常任委員長報告・質疑
18日 10時 討論・採決

介護保険学習会
本来は必要度に応じてサービスが受けられるべき

 11月15日、党市議団主催で「介護保険のこれからと市町村の役割」のテーマで、鏡 諭氏(淑徳大学教授・法政大大学院講師)を講師に招き学習会を開催しました。
 約50人の参加のもと、介護保険制度導入から12年目を迎え、制度本来の目的や二度に渡る改正の問題点が示されました。 介護保険は社会保険制度のため、本来は介護が必要かどうかで判断されかつ自らサービスを選べるものであるが、改正は個人所得によって保険料に差をつけたこと。
 また今回は、要支援1・2を制度外の総合事業として安上りのボランティア等を活用した自治体の独自事業になります。
 その結果、自治体によってサービス内容に格差が生じることや利用者の個人情報漏えいなどの懸念があります。背景には介護予算を大幅な縮減と利用者の負担増が指摘されました。参加者からは、「改正によって、介護職員の確保やサービス水準はどうなるのか」「介護保険の理念に反するのでは」などの質問が出されました。党市議団は、改正後も市が責任を持って介護が必要な方への支援やサービスを低下させないよう市へ求めています。