浄化センター跡地にカドカワ進出 雇用創出?住環境悪化?

イラスト 所沢市は、東所沢和田3丁目の浄化センター跡地を、公募で売却手続きをすすめており、売却先を出版大手のカドカワ(旧角川ホールディングス)に内定し、基本協定書を締結したことを発表しました。
 同社からは跡地に出版機能の拠点施設を建設し、美術館・図書館などの公共貢献施設を併設する計画が提案されています。
 敷地面積は約3万7380平方メートルで、買い受け希望価格は33億円としたカドカワを優先交渉権者として、9月定例市議会に売却に関わる議案を提案することにしています。
 市議会の一般質問で、この問題を複数の議員が取り上げました。
 荒川議員(共産)は、(1)工場の操業時間(2)往来する車両台数(3)周辺住民への安全対策(4)売却価格の適正度(5)雇用の地元優先などについて質問しました。
 担当部長は(1)については朝7時から午後11時(2)現在の所把握できない(3)スーパー「ベルク」側から出入りするので影響ない(4)現在の構造物撤去費用などを10億円と仮定した場合の坪単価は37万円だが、斜面地であり適正価格と言える、と答弁。
 荒川議員は、地元の市民がカドカワ広報部に直接聞き取りした回答を示し、印刷工場は24時間営業であること、現地でのパート・アルバイトの雇用は所沢市だけでなく周辺自治体にも募集することなどを示しましたが、市長は地元住民を雇用すれば補助金が支給される条例もあり、期待していると答弁。営業時間について部長は、社の提案内容は、11時までとしているので問題ないと答弁しました。 
 生活環境を一変させる工場進出が周辺住民を納得させることができるか懸念されます。

東部クリーンセンター2号炉ダイオキシン自主基準値超え
新たなダイオキシ対策 メーカー負担で

 東部クリーンセンター2号炉ダイオキシン類排ガス自主基準値超えの原因調査報告書が3月末に出されました。城下市議の、3月議会の質問で自主基準値を守る(性能保証)対策等の費用負担について市は「メーカーとせめぎ合い」と答弁しています。その後の費用負担の協議結果について質問に、担当部長は「新たなダイオキシン対策についてはメーカー負担」と答弁。
 また、今回の基準値超えでメーカーによる瑕疵担保期間の曖昧さが明らかとなり、今後予定されている改修工事(費用約百億円)の瑕疵担保期間と適正な工事費用の積み上げをすべきと質問しました。部長は「瑕疵担保期間は10年を基本に今後検討する。工事費はあらゆるチェック体制を活用していく」と前向きな答弁をしました。
 【瑕疵担保期間ー問題が生じた場合の保証期間】

一括委託のあり方 検討へ

 東部クリーンセンターの焼却施設運転業務委託料(約3億7千万円)や法定点検等の委託料(約3億4千万円)がJFEエンジニアリング(株)とその子会社JFE環境サービス(株)へ年間約7億円が随意契約で委託されています。
 党市議団の調査では、他自治体では中間点検時に法定点検を行っており年間一括発注する自治体はまれ。市によるプラントの監視・監督の体制、業務内容のチェック等一括発注の費用対効果や業務の安全効率の面から最適かどうかの精査の必要があると質問しました。
 部長は「性能保証の観点から設計メーカーに委託していたが、他自治体の状況も調査したい。市のチェック体制については、市職員の専門性を高めたい」と前向きな答弁をしました。

小林すみ子の議会報告

 娘の子どもは、小学2年を頭に保育園年長組、1歳9か月の男3人で、よく動き、三男も負けじと参戦しています。
 先日娘家族は、梅雨空を気にしつつ一泊のキャンプを決行。娘は、日曜日が仕事で、キャンプ場から出勤とのこと。日頃鍛えたお父さんの料理で、野外での食事はまた格別だったでしょう。
 子ども達の笑顔に癒されますが、心配なのが子ども達の未来。平和な社会を残すため、集団的自衛権の行使容認や原発再稼働は認められないのです。

市長 原発再稼働停止判決『推して知るべし』

 関西電力大飯原発の再稼働に対して、福井地方裁判所は『国民の命よりコストを優先する考え方をきっぱり退ける』と、運転してはならないと画期的な判決を出しました。
 この判決や政府の原発政策(再稼働や輸出)についての市長の見解を質しました。 
 市長は、『推して知るべし』と答弁し、自らの言葉で語ろうとしませんでした。
 逆に『政府へ意見をあげろというなら、議会であげたらいい』と問題をすり替えました。
 市長は、市民の命を守る立場から、再稼働・輸出に前のめりの政府に対して、
しっかり意見を述べるべきです。

生活保護 扶養義務者の照会 機械的にしないように

 生活保護の扶養義務の強化が全国で広がっています。
 生活保護世帯の子ども達の大学進学は事実上閉ざされてますが、学習支援の強化で高額所得者への道が広がっても、親族の扶養義務が強化されれば、子ども達は独立後も親の扶養の重荷を背負います。子ども達が巣立った後、高齢の親達が生活保護から抜ける可能性は非常に低く、裕福な家庭に育った子どもには免除される義務が、生活保護世帯の子ども達には親が亡くなるまで課せられます。
 機械的に扶養義務者の照会をしないよう求め、
 担当部長は、ていねいに対応すると答弁しました。

病児・病後児保育 ファミリーサポート等の充実を

 あるシングルママから、勤務先の残業代未払い問題と共に、ファミリーサポート(ファミサポ)や病児・病後児保育の利用経験を聞きました。「第2次所沢市ひとり親家庭等自立支援計画」では「ひとり親家庭は、仕事と子育てを両立させなければならず、収入・住居・子どもの養育等の面で精神的・肉体的にも様々な困難に直面している。…ひとり親家庭を取り巻く環境はますます厳しくなり、これまでにも増して自立支援策の充実が必要」としています。
 充実策として、ファミサポの低所得者の利用料助成、支援員の処遇改善、病児・病後児保育の拡充、制度周知の徹底等を求めました。
 担当部長は、制度の周知には、前向きでしたが、利用料の助成等には、応じませんでした。

ところバス 老人福祉センター等の近くまでに

 うしぬま荘・さくら荘・とめの里はバス停から10分前後かかります。近くまで行くことと全体の増便も求めました。
 路線等見直しの参考にするとの答弁でした。

久米地域に公園を

 特に三歳未満児の滑り台など遊具のある公園を久米地域に造ることと、暫定的に飯能所沢線第3工区予定地の子ども広場に遊具を設置できるよう求めました。

小・中校スプリンクラー設置計画前倒しを

 小手指中では、4月に火災と見間違うほどの砂埃が舞い上がりました。各校からあいついで設置要望がでています。1年に1校ではなく、前倒しの見直しを求め、担当部長からは前向きの答弁がありました。