3月議会 国保税大幅値上げや開発予算など

 3月議会には市長提出議案58件が提案され、一般会計当初予算(総額約918億円前年比3・2%増)など予算関係15件、国民健康保険税の増税条例など条例改定や条例制定、財産取得などです。二〇一三年度補正予算には、ところバス乗車料金の消費税分値上げや、議会の議決を経ず契約してしまった過去のカルチャーパーク用地取得の承認を求める議案など、新年度予算などに先行して審議。3月5日から当初予算等が審議されます。

一三年度補正予算

減額分八億円積立

 減額されたのは職員の時間外手当の削減などで約4億円、ヒブワクチンや小児肺炎球菌ワクチン、子宮頚がん等の予防接種者数が当初の見込みより伸びず、全体で約3億円の減額。 一方、民生費では、生活保護扶助費の国への返還金が約1億5千万円、障害福祉サービス事業約1億3千万円の追加など総額約3億6千万円の増額。

 歳入歳出の差額の大半にあたる8億3千万円を財政調整基金(積立金)に戻しました。 

消費税8%で

ところバスも値上げ

 西武バスは消費税増税に伴い、ところバス運賃に消費税分を上乗せする形で値上げを検討しています。

 現金乗車では170円以上の運賃にそれぞれ10円、カードでは5円〜8円の値上げを予定しています。

 市議団はところバスが交通不便地域を走行する福祉バスの役割も果たしていることから、消費税分は市が負担すべきだと反対しました

増え続ける薬剤

東部クリーンセンター

 東部クリーンセンターで2010年から廃プラスチック(燃やさないゴミ)を焼却してから3年経ちました。その結果、排ガス中のダイオキシン類の発生を抑えるために使用する活性炭などの薬剤が増加しています。

 今回の補正では見込みより1、600トンのごみ量が増え、薬剤費も増加していることが解りました。

 市は薬剤費増の理由について「2012年に1号炉灰溶融炉の排ガス(ダイオキシン類)が高くなり、活性炭を多く使用した」と答弁しています。

 市議団の調査で、清掃事業概要に記載された東・西クリ―ンセンターダイオキシン類測定データ(25年度)に、廃プラスチックを焼却しない22年度より、大幅に基準値が超えていることが解りました。

 しかも、東部クリーンセンター建設時の説明で当時の部長は「耐用保障は10年、性能保証は期限なくこの施設が存続する限り保障する」「(市の排ガス規制値)0・01ナノグラムを越えた場合にはメーカー責任がある」などと答弁をしていました。

 市議団は廃プラスチック類の焼却により、ダイオキシン類の数値が市基準を超え、薬剤が増加したことを指摘し、敏速な調査とメーカー責任を問うべきだと反対しました。

*国のダイオキシン濃度排ガ ス規制津は0.1ナノグラム

過去の 議会に上程せずに契約したカルチャーパーク用地の承認へ

 地方自治法と財産取得条例で議会の可否が必要な案件が、過去に3件契約されていたことが判明。急きょ今議会にその承認を求める議案が提出されました。

 議決が必要な土地取得の条件は、一件が金額二千万円以上かつ、五千uで、カルチャーパークなどが該当し、この欠陥状態を解消するために提案されました。

 審議では再発防止策の仕組みをつくることなどが提案されました。

 なお関係職員の処分があったことも報告されました。

3月議会一般質問の主な項目

12日
5番目
13時30分頃
平井 明美 集団的自衛権と立憲主義・大雪対策について・教育改革と地方自治のあり方・周産期医療について ほか
13日
7番目
15時頃
城下 のり子 東西クリーンセンターの維持管理と今後・介護保険制度改正による影響・障害児支援の充実・消費税増税による学校給食費の値上げ問題 ほか
17日
1番目
9時30分より
小林 すみ子 高齢者のための交通対策・住民自治の育成について・生活保護基準の引下げに伴う影響・県立所沢西高校通学路の拡幅について ほか
17日
2番目
10時15分頃
やさくいづみ 小中学校の3学期制について・基地関連の騒音について・いじめ問題について・中新井の国有地について ほか
17日
5番目
13時45分頃
荒川 ひろし 施政方針演説について・教育委員会制度「改革」案について・全国学力テストについて・自治会などへの街路灯補助金上乗せ支給を ほか

日南市と防災協定

代表者が視察

 所沢市は宮崎県日南市と「災害時相互応援協定」を結んでいます。 市議会各代表者は、2月3・4日、その概要や経過について視察し、平井市議が参加しました。

 応援協定は、災害時は近隣市も同様の被害状況になり、なるべく遠くの自治体と結ぶことが多いものです。

 この協定の実現は、日南市に西武ライオンズのキャンプ地があることがきっかけです。

 日南市は海に囲まれ、災害の心配は大津波だということです。

 視察した防災公園は一万一千平方メートルの広大な敷地内に、消防救急拠点施設を設置し、防災ヘリ・ドクターヘリ離着陸場まで整備され緊急出動の要請に対応できるようになっています。

 異常気象や想定外の災害などの際、相互の協力体制について確認できました。

無料法律相談会

3月29日(土)

午前9時30分〜11時30分
中央公民館学習室3号

小林弁護士・石山氏(元民事書記官)

担当・平井市議  090ー6019−2014