議会に説明 街づくり基本方針改定 所沢駅西口区画整理事業

 市は市議会全員協議会で、次回の定例議会に提案する「街づくり基本方針見直し案」と、住民に説明する「所沢駅西口土地区画整理事業案」の説明をしました

土地利用の転換

 平成10年6月に策定された「所沢市まちづくり基本方針」は、概ね20年先の本市の街づくりの方向性や基本姿勢を示したもので、策定から15年以上経過し、第5次総合計画や関連諸計画の策定・改定など状況の変化が、今回の改定理由です。

 主な改定内容は、「土地転換推進エリア」として、三ヶ島工業団地周辺地区、松郷工業団地周辺地区、所沢インターチェンジ周辺地区、東所沢駅南東地区をあげており、原則非居住の市街化調整地区から市街化地区への誘導を示唆しています。

 また、「市街地整備方針」では「暫定逆線引き地区」の区画整理事業を「旧暫定逆線引き地区」に置き換えただけで、今後とも市街化に向けた整備方針が温存されています。

 「生活文化施設整備の方針」では、「特色ある私立学校の誘致」の東所沢駅周辺への誘導をあげています。

動き出す西武車両工場跡地

 「所沢駅西口地区街づくり協議会」は、学識経験者・地元商業関係者・地元町内会・関係権利者・西武グループ等から16名で構成。同協議会が平成24年8月〜平成25年11月の6回の会議を経てまとめられた結論を受けて、担当部が示した構想概要が説明されました。

 事業名は「(仮称)所沢駅西口土地区画整理事業」で施行面積は約8.5ヘクタール。

 今後の予定は、2月中旬に原案の説明会、中下旬に原案の縦覧(2週間)、都市計画案・図書の確定後都市計画決定し、平成26年度事業計画決定、27年度仮換地の指定、28年度工事着手となっています。

 西武西口開発計画のトータルコンセプトは「通過する街から集い・過ごす街へ、そして選ばれる沿線へ」西口開発は「広域型の商業を核とした複合施設」西武鉄道所有地は「賑わいを創造する土地活用」としています。

 西武所有地は広域型の商業施設を核とした複合施設で、その補完機能として『サービス機能(教育・子育て・スポーツ・芸術・医療・福祉等)・業務・住居』など、バラ色の構想図です。

 しかし、区画整理事業はあくまで「面整備」で、西武の土地に何を建てるか、いつ着工するかは西武の都合次第です。

 また総事業費は計り知れない金額であり、多額の市税も投入される一大事業だけに、全市民的な議論を展開し、慎重に進めることが求められます。

やさくいづみの議会報告

 和食がユネスコの無形文化遺産に登録されました。日本の伝統・文化を大切にしたいですね。数年前から少しづつ和服に挑戦中、帯結びに四苦八苦しながらも、和装はいいですね。義母の形見の着物に、私らしさを加えながら楽しみたいと思っています。

 着物がモンペになり、国民服にさせられた時代に逆戻りするかのような安倍首相。おかげで、今年はさらに忙しい年になりそうです。

 民の声に耳を傾けないのは困ります。市民の声に耳を傾ける市政運営を望みます。

開かれた市政運営を

 地方自治は、市民が主権者であり、行政は市民の自治力を支援し、市民・行政・議会・首長の『協治=きょうち(協力して治める)』が基本では、と市長に質問しました。

 市長は「それぞれの立場・役割・責務の上でともに力をあわせていく。市と市民は上・下とか、対等の関係ではない」と答えました。

 また、市民団体から市長に面会できないとの声があり、理由を質問。市長は、「面会の基準はない。補助金増額ばかりで、いい答えは出来ない。時間もつくれない。意見の違う団体と会わない訳ではない」などと答弁。

 “ともに力をあわせていく”としながら、市民の声を聞かない藤本市長。多くの市民に会って意見を聞き、開かれた市政運営が市長の責務ではないでしょうか。

放課後児童対策どう変わる?

イラスト 放課後児童対策は、子ども子育て新制度で条例化が予定され、保育料の検討が「放課後児童健全育成基本方針運営委員会」で行われています。約1万〜1万5千円の案では、生活クラブ保育料(現在6千円)の2倍近くになり、保育の後退ではと質問。部長は「児童クラブ・生活クラブの料金の不公平感の軽減を図る。料金の見直しが保育の後退には直ちにつながらない。経過措置・激変緩和を行う」と答弁。しかし、利用できなくなれば、放課後の安心安全は保障されません。

 また市は、放課後ところ・生活クラブ・児童クラブの3事業一体化を今後進める考えで、放課後児童対策充実が求められます。

3学期制どう進める

 2学期制が突然始まってから、もう10年になりました。

 藤本市長が3学期制を選挙公約に掲げて当選し、市長推薦の教育長が就任後、3学期制への検討が急速に進められています。

 学期制の変更は、児童生徒・保護者・教師の意見を聞きながら、丁寧に進めるべきと質問。

 部長は「学期制は、『新たな枠組みを生かした学期制の検討会議』で方向性が決まり次第周知していく」と答弁。教育長は、「市内一斉にという意見も多く、今後検討する」と答えました。

 また、老朽化している机・トイレの改善と、教室で地デジテレビが見られないことについても改善を求めました。

斜に構えた見方? うがった見方とは?

 市の審議会・協議会は33です。委員総数は508人、その中に、元職員・議員34人が入り、そのうち7人が会長職です。

 行政主導で審議会・協議会が運営されているのではとの私の質問に、部長は「斜に構えた見方」と答弁しました。この答弁に動議が出され、後日「うがった見方」と訂正。しかし、こうした答弁をすることこそ、市民感情とかけ離れているのではないでしょうか?