6月議会 旧浄化センター跡地売却

 唐突に提案された議案が「旧浄化センターの跡地売却問題」です。 東所沢和田3丁目の同施設は下水処理施設ですが、県の広域処理の荒川右岸流域下水道(和光処理施設)に接続されることから大部分の面積(3万7千平方メートル)を公募による売却するための関連予算です。

 解体するのに 10億〜14億円で年間の維持費は1千万円もかかるなどの理由です。しかし明確な積算根拠は委託する業者に委ねるようです。

一万坪の公有地がダダ同然で業者に?

 また売却先が除却費を負担することが条件なので期売却益が期待できるとしていました。しかし委員会審査で部長は「売却による儲けは考えていない。その後の固定資産税や住民税に期待している」など答弁が変わっています。これでは受注業者が自前で整地すれば広大な公用地をタダ同然で提供することにもなりかねません。市議団は慎重な審査を求め継続を求めましたが、否決され、採決では反対しましたが、多数で可決されました。

生活保護システム改修 若い世代にも影響

 お笑い芸人の母親の生活保護をめぐって自民党の片山さつき議員が国会で取り上げたのを機に安倍自公政権が税と社会保障の一体改革の方針により提案したのが生保の給付削減です。今後、3年間で平均7%引き下げ、最大9%にもなります

 生活保護の基準は住民税非課税世帯や地域別最低賃金、就学援助や保育料など20以上の制度に連結しており市民への影響は図りしれません。

 また「生活保護法改定」が参議院に送られていますが、文書による申請を義務づけ、生活保護がさらに受けにくくなり、まさに憲法25条の生存権を侵すものです。6月議会に提案されたのは大臣告示による給付基準の引き下げで8月から実施するためのシステム改修です。

老人いこいの家 指定管理者に委託イラスト

 当市には老人いこいの家が8館あります。すでに8年前に4館を指定管理者に委託しています。のこり4館を指定管理者制度で委託しようとするものです。東日本大震災の時は、これらの施設で暖かい食事や風呂を提供し、被災者の皆さんから喜ばれましたが、まさに直営だからこそ、このような対応ができたのです。さらに、直営をなくすことで市が高齢者の実態をつかむことができなくなるなども反対の理由としました。

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Tel2998−9157(産業振興課)

富岡保育園建て替えへ

 子ども子育て支援法が成立し当市でも「子ども子育て会議」が設定され、今後の保育運営のあり方などが論議され、公立保育園や民間園への影響など党市議団は一般質問で質したところです。

 これまで当市は保育園の耐震改修を計画していました。しかし国の一般財源化により、施設改修費としての財源がなくなり、改修計画は進んでいません。ところが、保守系議員の質問で「富岡保育園は老朽化しているが、災害時など子どもの命にも関わる。建て替えは!」という質問に、子ども未来部長は「平成27年度までに全面改修する予定である」と答え、議場からは拍手が起きました。

小林すみ子の議会報告

 孫が4月から小学一年生になりました。小さな身体に大きなランドセル。教科書の他に、1リットルの麦茶も持参です。最近の暑さは異常です。全校にエアコン設置が必要です。

 都議選で、日本共産党は議案提出権の11人以上を目指し、17人と倍以上の議席です。7月は参議院選挙です。自民党は改憲で戦争できる国にするのがねらいです。小学1年・4歳・9カ月の男の孫3人が徴兵などとならないよう頑張らなくてはと思います。

保育園等運営審議会のあり方について

 「所沢市保育園等運営審議会」が「今後の認可保育園のあり方について」の答申を出しました。

 答申の内容等は、「人口減少、少子化に向かい、民間保育園が定員割れで運営の危機の可能性があり、公立保育園を調整弁にする」という、子ども達に質の高い保育を公立・民間共に充実させる内容でありません。

 今年10月〜来年9月、「子ども子育て会議」で国の基本方針を踏まえて、保育園等の施設整備状況や定員数、需要量の推計など行う予定です。

 なぜこの時期に保育園のあり方なのか、審議会に保育園利用者代表を入れない理由、傍聴人数制限の理由等を質しました。

 市長は、審議会の答申は「子ども子育て会議」では問わないと答弁しましたが、公立保育園を無くす方向のみがより鮮明になりました。

鳩峯公園の保全対策

 久米の市内唯一の風致公園、鳩峯(ハトガミネ)公園には、クチナシグサやサイハイランなど、野生での絶滅の危険性が高い植物があります。

 (1)入口に外来種の花が植えられている問題(2)景観をこわす異様な注意喚起立て看板の林立(3)管理は、住民との情報共有や希少植物の詳しい方などとの連携も図ること等を指摘しました。

 担当部長は、(2)の見直しと(3)も指摘の方向で行うと答弁しました。

校庭の芝生化を

 小中学校校庭の芝生化には教育上の効果として「芝生の弾力性がスポーツ活動に安全性と多様性をもたらす・環境教育の生きた教材として活用できる」環境保全上の効果として「強風時の砂塵の飛散防止・降雨時における土砂の流失防止・夏季の照り返しや気温上昇の抑制効果」があり、文科省も整備推進を図っています。小中学校の芝生化推進を求めました。

 担当部長は、学校整備等に経費が掛かると、計画の遡上に載せる意識がない答弁でした。

 市の公共施設緑化ガイドラインの実行性も問われます。

交通対策
西武バス運行の見直し等

 小手指駅南口発の循環バスが偏った回りから双方向回りの改善を西武バスへの要請と、小手指南交差点〜北野天神交差点間をところバスが通るよう求めました。担当部長は、西武バスに要請し、ところバスの運行は見直しの参考にすると答弁。

 また、463バイパスのスーパーあまいけ前(久米地域)まで歩道の一部供用開始の県への要請と小手指駅東側の、車は南側から北側への一方通行、歩行者・自転車は双方向になっている踏切の拡幅と線路下をくぐる歩行者・自転車通路の設置を求めました。