岩手県へ視察 子どもたちへの贈り物 エコ・エネルギーの葛巻町

写真 4月23日から24日まで党市議団と共生の脇議員と一緒に岩手県に視察しました。

 葛巻(くずまき)町は酪農と林業が主な産業の町で、自然豊かな風土を利用し、エコ・エネルギーでの町おこしが始まっています。

 天のめぐみは風・太陽光や熱、地のめぐみは畜産・糞尿・森林・水などで、例えば、風力発電や太陽光発電、バイオマスなどです。太陽光発電としては葛巻中学校や老人施設などで取り入れ、一割強の電力を賄っています。

ゼロ・エネルギー住宅

写真
風力1mでテレビ十台分の発電ができる風車

 また視察した「くずまき型ゼロ・エネルギー住宅」は冷暖房は地中熱で冬は暖かく夏は涼しい住宅です。

 電気は太陽光で自家発電、お風呂は太陽熱温水器で沸かすなどの自然エネルギーを使っています。しかし、地中熱を取り入れるには長さ百bの管を埋めるため事業費が高く、一般化するにはもう少し時間がかかりそうです。

 風力発電は葛巻の酪農の土台があり牧場も設置されるなど条件的に揃っていたことから、15基の風力発電機で総出力2万2千kwの電力を生み出しています。

 このように葛巻町は省エネビジョンを作成し、自給率100%を目指し町全体でエコ・エネルギーに取り組んでいます。

子どもを主役に

 省エネプロジェクトでは子どもを主役にし教育推進モデル校で省エネ活動発表会などおこなっています。

 また学校は地域の中心として地域の住民が集う場所として位置づけられています。

 廃校を利用し、エネルギー学習の拠点とし、サマー・スクールや「子どもによる9泊10日の大冒険」なども行っているそうです。

 党市議団にとって自然エネルギーの壮大な威力を学び、所沢市におけるエコ・エネルギーに何を取り入れるかを探るきっかけともなった視察でした。

無料法律相談会

5月25日(土)

午前9時30分〜11時半
中央公民館1F

遺産相続・近隣トラブル・労働相談等
小林弁護士・石山氏(元民事書記官)
必ずご予約を
担当・荒川ひろし
090‐2660‐5883
主催:日本共産党所沢市議団

住民合意の復興事業

被災地の宮古市訪問

 東日本大震災で、死者五一五人、負傷者三三人、行方不明者二人の被災者がでた岩手県宮古市。4月24日に復興のまちづくりについて視察しました。

 宮古市を選んだのは「住民と自治」誌3月号に掲載された同市復興推進室長の投稿記事が、心を動かしたからです。

 「いち早いがれき処理とインフラの復旧、コミュニティ維持の仮設住宅整備、きめ細やかな住宅再建策の土台には、民間建設業者との連携、そして可能な限り反映した市民の意見がある」と、特徴付けています。

被災者とヒザつき合わせた計画づくり

 復興まちづくり計画の策定を国にせかされながらも、行政は徹底した住民合意を追求しました。

 「検討会立ち上げ型」は被災戸数一〇〇戸以上で復興パターンが複数案想定される地区で、田老地区など10地区。被災戸数10戸未満で復興パターンが概ね1種類の地区が23地区。

 検討会は一昨年10月から10地区で実施され、少ないところで4回、多いところで7回、そのほかに意見交換会と内覧会を開きました。

 行政が上から計画を作って周知するやり方では、必ずつまづくことを確信していた担当課長は、住民の意見・要望を出し合いながら合意を得て、住民側から「提言」をまとめてもらいます。

 行政はこの「提言」をもとに計画を作りました。

 徹底した議論のすえ、高台移転と現地再建と真っ二つに分かれる場合は、二つの構想を包含する計画としました。

 現地再建でも区画整理事業が必要なときの「減歩」という名の負担については、国の「緊急防災空地整備事業」を活用し国の費用で道路・公園用地など先行取得をすることにし、「減歩」を大幅に減らすことにしました。

宮古市から学んだ当市に生かす教訓

 今回の視察では災害復興事業ではありますが、市の計画づくりとは、住民の率直で活発な議論のうえに、それを生かして計画するものと考えます。

 もちろん公共施設の配置などは行政側の計画が必要ですが、宮古市の取り組みは「住民主体の行政計画づくり」をかいま見た思いです。

議会報告会

●5月18日(土)午後2時 新所沢公民館
  (平井矢作・青木・近藤・亀山・荻野・末吉・松崎・越阪部議員)

●5月24日(金)午後7時 小手指公民館分館
  (小林・岡田・久保田・福原・植竹・中村・島田・谷口・入沢議員)

主催:所沢市議会