調理師や清掃職員 補充は必要と副市長

 保育園のアレルギ―食の子どもは平成22年度は116人でしたが、24年には142人に増えています。除去食や子どもの年齢や状態に合わせて給食を作っていますが、何年間も職員が補充されないままです。当市の定員適正化計画では「年齢構成の平準化が求められ、職員採用については職種ごとに今後の退職者数、事務事業に応じた適正な職員数を検証する」としています。党市議団は質問で「東日本大震災の時、保育園では帰宅困難な親を待つために、おにぎりを沢山つくり明け方まで保育士が子どもに付き添った事例や被災者受け入れのために教育委員会部局と市長部局の連携で給食センターから職員を派遣して被災者に食事を提供したことは公務労働のお手本」と教訓を示しました。その上で「保育園の調理師補充については、安易な委託にせず給食センターの職員を移動させるなど検討できないか」と質問しました。

 大館副市長は「震災時などは公立保育園には自治体の責務がある」と認め「職員の補充については異動など、その人の適応性も考えながら検討したい」と答弁しています。

 さらに、清掃職場での職員の補充についても「危機管理の面からも世代間のバランスも含めての検討をする」ことを確認しています。 現業職場では職員不足で精神的な負担も多く、一刻も早い職員の補充を求めました。

大震災理由に市・県民税増税

 市県民税の税率を一人千円引き上げる税制改正がありました。説明では東日本大震災を理由にしていますが、被災地への支援策には使わず、当市の防災に充てるというものです。しかし、その税金は一般財源となるため、結局は防災費として使われるかどうかも曖昧なため反対しました。

新生児集中治療室 休止の恐れに意見書

 新生児医療の医師不足でNICU(新生児集中治療室)の継続が危ぶまれている西埼玉中央病院の問題で、党市議団など複数会派が提出した意見書が全会一致になりました。

 また教育福祉常任委員会では特定案件として調査することになりました。

 「予防接種制度の見直し及び実施体制の整備等に関する意見書」も全会一致で提出することができました。

10月10日(水)

午後2時より

障害者福祉推進協議会

が開催されます

場所:サンアビリティ−ズ

無料法律・生活相談会

日時 10月27日(土)

中央公民館にて 午後1時半〜4時半
小林亮淳弁護士・石山元民事書記官
※要予約 担当:平井明美議員
TEL 090−6019−2014

やさくいづみの議会報告

 酷暑といわれた夏。『日本一の教育環境』との公約を掲げる藤本市長のもと、エアコン問題は未だに解決できていません。「原発の再稼働反対」「オスプレイ反対」の国民の声を聞かない政府。藤本市政には、市民の声を受け止める姿勢を望みます。

 9月議会では、住宅リフォーム・予防接種・聴覚障害など質問しました。

住宅リフォーム助成制度充実を

 住宅のリフォームに、市が5%助成(上限10万円)する事業が昨年から始まり、大変喜ばれています。今年度は予算が百万円増え、6百万円になりました。しかし、人気が高く、わずか一か月で予算が終了。予算の増額と、手続きの簡素化を求めました、部長は「大幅な増額はむつかしい」としながら、手続きの簡素化は「検討してみたい」と前向きな答弁でした。

予防接種は無料で

 昨年から、3つの予防接種(ヒブ・小児用肺炎球菌・子宮頸がんワクチン)が無料で受けられるようになり、子育て世代は大変喜んでいます。厚生労働省は、来年から3ワクチンを定期接種化に加える方針を決めました。しかし、定期接種化は全額市の費用負担(約5億円)となるため有料化が心配され、引き続き無料で受けられるように質問。部長は「定期接種化となれば接種率が向上し、健康増進に有効。国・県に要望しているが、国の動向に注視する」と答弁。市長は「充実はしたいが、財政が厳しい」等と答えました。

聞こえにくい人に支援を

磁気誘導ループ設備充実を

 磁気誘導ループ設備がある場所では、Tコイル付き補聴器で音声が鮮明に聞こえます。設備がある公共施設は、ミューズのホール・サンアビリティーズ・まちづくりセンターホール(新所沢、中央)・保健センター・市民体育館の一部などです。公共施設への設置と、貸出し設備を求め質問。部長は「ユニバーサルデザインの観点から設備整備を検討する」と答えました。

*磁気誘導ループ
 この装置がある場所では コイル付き補聴器に直接 音声が届く放送設備

補聴器に助成を

 聴覚障害の認定後は、1割負担で補聴器が購入できます。しかし、高齢者や成長発達期の児童の難聴は、障害認定にはなりません。他自治体のように、補聴器(20万円〜40万円)への助成制度創設を質問しました。

 児童生徒への補助は、「県の事業が始まり、市としても実施に向け検討中」と前向きな答弁でしたが、それ以外の方は「現状ではむづかしい」と部長の答弁でした。

 聴覚障害者支援団体が希望している「パソコンによる要約筆記講習会(会話を文字で通訳)」の開催は、「検討する」と前向きな答弁がありました。

補聴器選びは慎重に

 補聴器を購入する際、すぐ決めずにしっかり調整したうえで購入することが大切です。また、少々高額でも“Tコイル”付きにすると、磁気ループ設備が使えます。

*このほか、「水道料金の減免と福祉の連携」「小・中学校のメール配信システムの改善」「所沢市放課後児童対策新システム」も質問しました。