6月議会閉会 政治献金で緊急質問 ワルツ所沢が自民党に

イラスト 6月議会は7月6日に閉会しました。

 最終日の6日、読売新聞4日付に報道された市出資(50%)会社の「ワルツ所沢」が、自民党所沢支部に政治献金をしていた件について緊急質問しました。

 荒川議員は、同会社に取締役として派遣されている総合政策部長に事実確認をしたところ、「報道の通り」と確認しました。

 また、市民の税金が出資金として投入されている会社が、特定の政治団体に政治献金として支出されているのは、不当な税金の支出ではと市長にただしました。市長は「調査中」として明言を避けました。報道記事には、「政治資金規正法違反には当たらない」との県選管の見解についても、市選管委員長にただしましたが、県選管も「調査中」と回答し、その結果によっては、市長の政治姿勢が問われる大きな課題が残りました。

 追加議案では不活化ポリオワクチンが法定化されたことにより、予防接種の経費が提出されました。

エアコン多数で可決

おおぞら5人反対

 「狭山ヶ丘中学校へのエアコン設置」の請願は本会議で採択されました。

 出席議員33人中、賛成26名、反対6名、白票1名でした。

 反対したのは、会派おおぞらの岡田静佳・近藤哲雄・安田義広・松本明信・青木利幸議員と会派つばさの入沢豊議員の6人で、白票はおおぞらの大館隆行議員でした。

請願で活発に論議

 請願は議会基本条例の参考人制度を活用してこれまでも審査してきました。

 総務常任委員会にかけられた「放射能対策の一元化を求める件」は、放射能に関する情報や対策について窓口を一本化してほしいという提案です。

 しかし、紹介議員になったおおぞらの会派が「新しい部署をつくること」に難色を示し9月議会にむけて「出し直し」を前提にした継続審査となりましたが、その後請願は取り下げられました。

 また「東日本大震災により生じた災害廃棄物の処理に関して所沢の積極的な対応を求める」請願は趣旨採択でした。  

趣旨採択とは「趣旨は理解できる」というもので拘束力はありません。

問われる市長の品格

 藤本市長になって3度の議会を経験しましたが、自分が答弁する前に「○○議員はどう思うのか」など反問し、議会運営にも異論をはさんだりと、市長としての品格が問われる姿勢が目立ちました。

 エアコン問題では「暑さに耐えることが忍耐力」などの精神論者でもあることに市民からも驚きの声が上がっています。

 6月議会で採択された「エアコン設置」の請願に対して、市長がどう対応するのかが注目されています。

教育福祉常任委員会

    7月27日(金)
   午前10時〜
  場所:第3委員会室

「認定こども園」について

無料法律・生活相談会

日時 7月28日(土)
午前9時半〜11時半
場所 中央公民館
小林亮淳弁護士・石山元民事書記官
※要予約 担当:荒川議員
TEL 090ー2660ー5883

小林すみ子の議会報告

六月、障害者総合支援法が、民主、自民、公明などの賛成多数で可決し成立。日本共産党は障害が重いほど負担が重い「応益負担」が残されるなど、障害者の意見を反映していないとして反対しました。就労もままならず、僅かな障害者年金での生活です。障害児者への公的・社会的支援は必要です。

精神障害者

福祉タクシーと公共交通機関の補助を

 就職したものの3ヶ月余りでうつになり退職など、精神疾患の方が大変多くなっています。 病院への通院や就労支援事業所に通う交通費は賃金よりも高く、家族の負担になります。知的・身体障害と同様電車バス等の割引や福祉タクシー制度の適用を求めました。

担当部長は「JRや飛行機などの割引について機会を捉えて要望する。福祉タクシーは県内外の実施状況を調査する」との答弁。

 *福祉タクシーは県内63自治体中30自治体が実施しており、バスは、東京都内は自治体負担なく半額で利用できます。

視力障害者

駅ホーム転落防止柵の設置促進等について

 駅ホームは視力障害者にとっては「欄干のない橋」です。3回転落した方は一度も声を掛けられたことがないとのことでした。今年3月川越駅で視覚障害者がホームから転落し電車にひかれて死亡しています。

 質問では(1)可動柵設置の鉄道会社の計画→西武は『車両によってドアの数などが違うのですぐはむずかしい』、JRは『山手線から進める』

(2)所沢市内駅のホーム側か線路側かがわかる点字ブロックの進捗状況→『航空公園駅は整備済み、所沢駅は今年度中に整備予定』との答弁でした。

所沢村山線の事業化は

 工事中の所飯線がスーパー「あまいけ」まで開通(平成26年度中の予定)した場合、久米の農協への道や松が丘への道が抜け道となり、大混乱すると心配の声があがっています。昨年11月、吾妻町内会連絡協議会は、「所沢村山線」の早期着工の要望書を県土整備部長及び所沢市建設部長に提出。県との話し合いの内容や、実施の場合の事業主体と財政負担の方法などについて質問し、担当部長は「まだ緒についたばかり」などとの答弁でした。

荒幡交差点までの安全対策を

 所飯線が岩崎交差点から荒幡交差点までぬけられるようになり、車の往来が大変増え、危険です。

 担当部長は「可能な限り、避難場所を整備していきたい」と答弁しました。

全小学校に専門・専任の図書館司書を

 小学校図書館への司書配置について、市教育委員会はボランティアで充分との姿勢でした。

 平成22年『所沢市の小学校図書館に専任・専門の学校司書の配置を願う』請願が採択されて、平成23年度から所沢小学校・東所沢小学校の大規模校に図書司書補助員が1名ずつ配置されました。

 児童には、図書館には新刊本紹介の掲示物が作られ、読みたい本がすぐにわかり、休み時間に図書館に行くのが楽しくなり、読書量も飛躍的に増えています。教員には、調べ学習などで関係する本を集めてもらえる等、学校現場では効果絶大です。全小学校への配置について教育委員会は、効果は認めつつも、平成26年度まで3年間の実施を経て、検証をしてからとの答弁でした。