藤本新市長 初仕事は消防広域化

 12月議会は藤本市長が提案する議案や一般質問への市長答弁で市長の政治姿勢が明確になってきました。
 例えば、前当麻市長が提案した消防の広域化や保育料の値上げ、国民保護法に基づく「テロ攻撃」訓練などについては自分の判断で止めることもできますが、12月議会に提出し、これまでの市長と全く同じ路線であることが分かりました。とりわけ、学校へのエアコン設置について「子どもにエアコンは必要ない」と言い切るなど藤本市長の復古主義的な発想の答弁が多いのも特徴でした。

保育料値上げ 若い世代は重い負担

イラスト 保育料値上げについては、前当麻市長の諮問を受けて答申が出ていました。この答申を議会に出すかどうかは藤本市長の判断に委ねられていたのです。値上げ額の平均が4〜5千円もの大幅値上げは収入の少ない若い世代には大打撃です。物価の値上げ、子ども手当の不透明さ、市民への説明会もないなどの理由で委員会では市議団は反対しました。

放射線量 高い地区 市が除染

 この間、日本共産党が党支部と共に実施してきた放射線量の測定結果228箇所について環境クリーン部に提出。14日部長にその対応を求めました。
 部長は「市が現在実施している、保育園・幼稚園・児童館など169箇所の測定結果を近々公表し、同時進行で小中学校・公園など含めた400箇所に及ぶ公共施設の測定と除染を優先的に行う」と回答しました。
 日本共産党市議団が提出した測定結果のうち、毎時1マイクロシーベルト以上については、「公共施設測定後に、高さ1センチメートルで市が測定し、同レベルの放射線量が確認できたら除染する」と約束しました。
 ただし民地については「ご自分で実施していただくことになる」とし、「その際には注意事項などお知らせする」と回答しました。

新春の集い

1月20日(金)6時15分開会

ミューズ第二展示室(管理棟5階)

「雇用の実態と労働者派遣法」

講師:佐々木 亮 弁護士

みなさんお誘いあわせておいでください

無料法律・生活相談会

12月24日(土)午後1時30分

場所:中央公民館 学習室8号

*要予約  担当議員:城下のりこ

090−8450−4360
04−2998−9278
日本共産党所沢市議団

やさくいづみの議会報告

 市長が変わって初めての議会、藤本新市長の選挙公約から、政治姿勢について質問しました。
 藤本市長が、自分の思いを語り、市民の声を聞く姿勢を示したことは、前市長との「違い」と感じましたが、今後の市政運営を注視していきます。

3学期制 市長・教育長一致せず

 小中学校を3学期制に戻すことは賛成ですが、新年度からの実施を掲げる市長に民主的な進め方について質問しました。
 市長は「教育委員会に(4月からの実施を)やるということでお願いしている」と意欲的。教育長は「学び改善プロジェクト(2月開催予定)で検討していく」と両者一致しない答弁でした。プロジェクトは、PTA・校長・教育委員がメンバーですが、教師が入っていないので、現場の声が反映されないこと、どのような結論が出されるのか心配です。

土曜日授業は始まるのか

 3学期制がはじまれば、土曜日授業が始まるのかと、関心が集まっています。市長は「成せばなる。土曜日の午後、先生と生徒が泥だらけで遊ぶことも重要」との考えを示しましたが、教育委員会は「学び改善プロジェクト委員に3学期制についてアンケートし検討する」と答弁。土曜日が授業となれば、先生の代休保障、家庭や仕事、習い事など大きな影響があります。
 3学期制・土曜授業は、市民への十分な説明と、慎重な進め方が求められています。

市立第2幼稚園教室増設へ

 市立第2幼稚園は来年度の入園希望者が多く、教室が足りません。
 前市長は、ホールと教室を併用するとしていましたが、藤本市長は必要性があるとして、増設に方針が変わりました。
 部長から「来年度予算に盛り込む予定」と答弁がありました。

国民健康保険は充実を

 国民健康保険は、加入者の六割が所得200万円以下の世帯で、その約1割が保険税が払いきれない現状です。
 国民健康保険税の引き下げを求めましたが、部長は、「運営状況は余裕があるわけではない。保険税は3年ごとに見直していく」と答弁。
 特定検診の項目追加と無料化・市民税非課税世帯の無料化も質問しましたが、「今のところ検討していない」との答弁でした。
 市は国保会計の運用についての答弁ばかりでしたが、市民の命と健康を守るために、医療の実態等調査して今後も取り組んでいきます。

とことこ市をもっと知らせて

 農産物直売所「とことこ市」が銀座通りから移転後、利用者が減っています。所沢産の新鮮な野菜を販売しているので、もっと積極的に宣伝することを質問しました。
 軽トラックが地域を回る引き売りも始まり、喜ばれていますが、この中でも知らせていくとの答弁でした。
 *みなさんもお出かけください(火曜日は特売日)