日本共産党の議会報告




イラスト 市内並木に東京ドームの21個分もある米空軍所沢通信基地があります。この基地が米大統領らによる核部隊などへの緊急行動メッセージを伝える通信機能の近代化計画の対象になっていることが分かりました。同計画は所沢など世界に配置された14の短波地上通信局を結ぶ通信システム網を近代化し、大統領らと核攻撃部隊を結ぶ”核攻撃指令”のメッセージを直接、米本土からの遠隔操作で受信できる危険な役割をになう基地となります。

安全・安心の街づくりへ全力

 日本共産党市議団の議会での追及、「しんぶん赤旗」報道などもあり、米空軍所沢通信基地の役割が埼玉新聞一面に報じられるなど、話題をよんでいます。十二月市議会では、耐震構造偽造、介護福祉、保育料値上げ問題など取り上げ、市民の暮らし、福祉を守って奮闘しました。

アメリカの核攻撃指令の役割になう

街づくりに障害…基地撤去の世論を

 「基地返還は市民の願い」は確固とした市の方針です。
 現在、市民要望の強い基地を横断する「東西道路」実現に向け、国は通信機能に影響を与えないルートの調査を実施しました。
 しかし核攻撃指令の危険な役割を依然として、になっていることが明らかになった以上、基地の全面返還こそ急ぐべきです。
 戦後六〇年、いまだに首都圏の真ん中に外国の軍事基地が置かれている事自体、異常です。
 かつてOTHレーダー(核攻撃施設)設置も七年間秘密にされ、報道機関によって暴露された経過があります。
 日本共産党は、この危険性を市民に知らせ、市民ぐるみの運動で基地撤去を実現するために全力をあげます。


日本共産党の調査と追及で
危険性明らかに

 基地の情報は、日本平和委員会が米軍横田基地のホームページをもとに発表したものを、党市議団が議会で追及。この指摘を受けた斉藤市長は、事の重大さから、防衛施設庁に事実確認の「照会」をしていますがまだ返答はありません。

 ●「しんぶん赤旗」報道後、“危険な役割”を知られることを恐れた米軍当局が、横田基地ホームページから核通信網の記述を削除しました。


子どもの命と安全を守る地域づくり
保護者にメール

 広島・栃木で相次いだ痛ましい小学生の事件を踏まえ、不審者情報などを保護者にメールを配信する「メール配信システム」を導入するための予算が全会一致で可決。子どもたちをめぐる犯罪が多発しています。今後、犯罪から子どもの命と安全を守る地域づくりの運動を含めた具体化が急がれます。

(「市議会報告」2006年2月号から)