中井めぐみの議会報告

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 今回の議会は質問内容や会派の動きなど、来るべき市長選挙に影響を受けた議会でした。私も「18歳までの医療費の無償化」の質問内容を変更せざるを得ないこともありました。ただ、選挙だからとは言え、市民の要求が実現することは民主主義が少しは機能している証拠かな、とも思います。今回、埼玉県議会で「虐待禁止」という名のもとで、とんでもない条例案が出ましたが、市民の声で9月議会断念の報が!。これも市民の世論です。                                 

十八歳までの医療費の無償化

 選挙直前になり、大野知事だけでなく藤本市長までも「18歳までの医療費の無償化」を公約に掲げたので、その真意や予算について確認しました。端的に言うと所沢市が18歳までの医療費を無償化にすると、あと1億7700万円が必要と試算していること。埼玉県からは6600万円の補助金が出るということが分かりました。「いつから実施するか」は藤本市長は明言しませんでした。しかし「大野知事より先に無償化は決めていた」との答弁には呆れて言葉を失いました。

ジェンダー問題について

 今回は「特定事業主」としての市の対応を産休・育休と介護休暇に絞って質問しました。男性の育休取得率は昨年度は55.6%で、実際の取得日数は1ヶ月以上3ヶ月未満が多く、それに比べ女性は1年以上2年未満でした。明らかに女性の方がブランクが長くなります。介護休暇についても制度を利用している職員が女性しかいませんでした。女性が安心してキャリアを積んで、自分らしく生きていくには男性パートナーの協力が不可欠です。男性職員が休みやすい環境作りが重要です。

正規職員の長時間労働について

 市職員の残業時間が多い人ベスト5の5年分では、労働基準法の残業時間上限、年720時間を5年間とも全員が超えていました。そのほとんどが学校教育部でした。ノー残業デーや休みを振り替えなど対策をとっていても、過労死ラインを超えていました。公務員は「公務のために必要がある場合、労働時間を延長し、休日に労働させることができる」となっていますが、職員を守るため改善を求めていきます。

ゼロカーボンシティについて

 市はゼロカーボンシティをうたい、公共施設・企業・家庭の3部門でそれぞれ対策を行っており、2030年には2013年度比51%のCO2削減を目標としています。その中で家庭向けには断熱改修に上限30万円までですが補助があります。ただ、年度の途中で予算がなくなり、終了してしまうので、早い者勝ちではなく多くの人が使いやすいように補正予算などで引き続き補助が続くようにできないか質問し、申請状況なども勘案し適切な対応をしていきたいという回答を得ました。

買い物難民について

 買い物が困難とグリーンヒル・清流苑・新中里団地と北秋津町内会第九連合会の方から具体的に要望がありました。グリーンヒル周辺地域は「ところワゴン」の経路などを柔軟に見直すと答弁。
九連地域は西武鉄道の高架の高さなどがあり「ところワゴン」も難しいとの答弁でした。今後も提案していきます。

北秋津地区
区画整理後の支援を

 北秋津地区区画整理地内に商業施設ができる予定です。しかし交通渋滞で抜け道として生活道路に車が多く入ってくることや、多数人口流入が見込まれ、保育園・学童クラブが不足する対策を質しましたが、新しい保育園を増やす答弁はありませんでした。
区画整理については組合施行であっても所沢市は積極的に関わってもらいたい、と要望しました。