小林すみ子の街角ほっとメール
06年3月議会報告

 新緑がまぶしい季節になりました。寒い冬の中でしっかりと準備をしていた生き物が元気よく顔を出す時は、新たな力を与えてくれるようです。
 国会では、医療改悪法案や行政改革推進法案等々悪法のめじろおし。小泉「構造改革」は、国民の生きる力を奪い、壊そうとしているとしか思えません。
 そんな時、フランスで26歳未満の解雇自由法といえる雇用策が撤回されました。学生・高校生達の運動から全労働者の運動に広がり、撤回を求めて数百万人がデモに参加しました。若者の力、働く人達の連帯の力に感動しました。
 日本でも国民の大きな連帯で、生きることを応援していく政治に切り替えていきたいですね。

小林澄子

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新所沢駅西口再整備について
うるおい・やすらぎの空間
女神の噴水像・くすの木存続予定

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 新所沢駅西口の第四団地が取り壊され、ラオックス側の仮店舗には次々と店もオープンしています。
 市のアンケート結果では、2000名中959名の回答がありました。
 アンケート結果は全体の傾向をみる参考にするとのことで、公表は、ホームページや説明会での方法を検討ということです。
 駅前広場は、第四団地跡地の一部を買収して広げる程度となり、第四団地残りの土地とコの字型店舗跡地は民間に売られます。
 『高層ビルを建てさせないで』という質問には、保守系会派の質問に応える形で、『土地の高度有効 利用をしていく』という市の考え方が示され、消えたはずの“再開発計画”再燃の動きも。
 商店街・地元住民・自治会・駅利用者等との総意で整備計画をするよう求めました。

PFI手法って?(新所沢公民館の建替え)

 新所沢公民館の建替えは、保育園跡地も含め公民館を核とした複合施設(公民館・図書館分館・児童館・出張所)をPFI手法で建設する予定です。 PFIとは、Private(民間の)Finance(資金)Initiative(主導)の頭文字を取ったもので、民間資金の導入による公共事業で、設計・建設・管理・運営を一体に請け負うものです。
 出張所は市の直営ですが、児童館と公民館・図書館分館のカウンター業務は、民間に委ねられます。図書館分館の職員は行事やお話会・読書相談など単なる本の貸し出しだけではありません。また公民館も、職員が地域の住民の声をつかみ催し物を企画し、市民のサークル活動を援助するものです。単なる貸し館業ではありません。民間に任せて市民のニーズに応えていけるのかと大変疑問です。

第二最終処分場の候補地は?
予算に候補地住民への説明資料作成費

 北野最終処分場が満杯になり、今年度には、第二の一般廃棄物最終処分場(5ヘクタール・5万立方メートル予定)の候補地決定がされます。候補地は、市内6ヶ所で、東に3ヶ所、北に2ヶ所(平地型)・西(くぼ地型)に1ヶ所と絞り込まれています。市の方では、候補地地域の自治連合会役員との懇談を順次行っていく方針ですが、すでに東と北方面の懇談が始まっています。
 西の方の候補地については、地元では現在の北野最終処分場の隣接地ではないかとうわさされ、『ここに、二つも処分場はいらない』の声があります。
 満杯になった北野最終処分場は、水質検査は引き続き行われます。また、覆土作業の予算も計上されています。平成17年から平成19年度の3ヵ年計画で、1日の車の搬入台数は30台に限定しているとの事です。
 跡地の計画は、地元住民の声を聞いて、保全検討委員会で決めるという市の説明です。

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【小手指地域】
市街化調整区域です⇒
宅地分譲?


 小手指地域の市街化調整区域に雑木林が伐採され、宅地造成かと見まがう開発がされました。チラシには、「今は家庭菜園などに」等と書かれ、小さく「市街化調整区域」と入っていますが、貴重な雑木林がなくなったうえに、違法建築が建つのではと懸念されます。
 市は、週2日のパトロールで、違反行為を摘発するといいますが、森林伐採届をし、市の「街づくり条例」にもとづき「特定行為の届出」をすれば問題はないとの見解です。開発行為抑止に「街づくり条例」が機能しないことが明らかになりました。

その他に
◎中山公園(小手指駅北口)の南側にもネットを⇒
高い植栽低い植栽があり、剪定されることも考慮し検討するという答弁。

◎街路樹の再生は?
 小手指ハイツF棟北側の道の街路樹(ニセアカシア)が伐採され、どうしたのかという声が⇒再植樹については近隣の自治会と話し合うとの答弁。

所沢高校前 踏切道の拡幅を

 朝の7時から8時台は5分〜10分間隔でしまる遮断機、写真のように通勤者の車で渋滞です。大型車両も入ってきます。高校生のみならず小学生の通学路でもあります。自転車をひいて線路の砂利でころぶ人も。危険な踏切道の拡幅を求めました。
 市は、『昭和42年に拡幅した、都市計画道路所沢村山線の整備を埼玉県が立体交差を計画しているのでむずかしい』といい、県は、『道路の都市計画は生きている。が、463バイパスが東京都の方が動き出したので、所沢村山線の計画は中止です』といいます。
 安全最優先で、やぎした礼子さんとも一緒に、解決のためにがんばっていきます。

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H16年6月議会で取り上げた
『商業振興条例』成立

 私も平成16年6月議会で取り上げました。この年、新所沢地域の西友が次々と24時間営業になり、その一方では西武フラワーヒルの西友閉店と住民、商店は困っていました。
 『大型店の立地や活動に一定の規制を行う条例を制定し、大型店と地域の商店街との共存・共生、住民が安心して暮らせる「まちづくり」のルールづくりをするべき』と質問しました。この条例はその第一歩です。

PFIや市場化テスト等でどうなる市役所の仕事

 新所沢公民館の建替えは、公民館を核とした複合施設をPFI手法で建設する予定です。
  PFIとは、Private(民間の)Finance(資金)Initiative(主導)の頭文字を取ったもので、民間資金の導入による公共事業で、民間が設計・建設・管理・運営を一体に請け負うものです。出張所は直営、児童館と公民館・図書館分館のカウンター業務は、委託することが質問の中で明らかになりました。
 「指定管理者制度」や「PFI手法」、今国会に出されている「市場化テスト法」等は、公務員を減らし、働く人達の労働条件は低賃金の不安定雇用にして、市民の税金で造った施設、市民の共有財産を使って市役所の仕事を営利最優先とする民間企業のビジネスチャンスの場にしていこうというものです。平成21年には、保育園・児童館等の民間委託化計画がでています。市民の願いに応えていけるのか大変疑問です。
       
※ 困ったときにはご相談ください。TEL/FAX 2998-9278(団控室)