小林すみ子の街角ほっとメール
2004年9月議会報告

狭山丘陵の公有地化を!
地権者の意見をよく聞いて、
県と協議を進めます(市長)

 首都圏近郊に浮かぶ緑の島狭山丘陵は、多くの種類の生き物と、埋蔵文化財の宝庫で、国・地方自治体・市民が共に保全に向けて動いてきました。
 しかし、『久米字八幡越2,387番地、面積1,474平方メートル』の土地を、地権者は、相続の関係で手放さなくてはなりません。
 この土地は、特に、「狭山丘陵いきものふれあいの里スポット4」内にあり、所沢市が『久米鳩峯保護地区内緑地保存用地』として、購入した土地とも連続した区域で保護地区の指定も受けています。
 市としても公有地化するようにと求め、上記のように、前向きの答弁がありました。 また、狭山丘陵を破壊する『核都市広域幹線道路』計画の中止も申し入れるよう求めました。


農業体験農場で緑地の保護を

 食料の6割を海外に依存し、価格保障もない日本の農業。所沢市でも、農業の担い手の高齢化や相続ともからんで農地が毎年減り続けています。
 担い手不足の農地を生き返らせ、農業・農地を維持していく必死な努力と様々な模索がされていますが、練馬区では、農業体験農園を生み出しました。
 農家が開設、運営している農園で、農家が耕作や作付計画、種・苗・肥料・資材・農具などの用意をし、肥料や農薬散布の方法と時期及び収穫期に至るまで農業経営者が決定して、細かく入園者に指導します。
 入園者はまったく初心者でもプロの農家が作る野菜に匹敵する農作物を収穫でき、農家には、入園者からの利用料と自治体からの補助で年間約400万円の安定的収入と肉体的労力の軽減がされます。
 所沢市でもこの方式を取り入れて、緑地の保護と農業経営の安定化をはかることを提案しました。


〜市立幼稚園(岩岡と荒幡)〜
歩いて通えなければ、入れない!?
3歳からの入園を!
入園受付時間は、来年からもう少しゆとりを持ちます(教育長)

  所沢市立幼稚園の入園対象は、
1.保護者が徒歩で送迎できること
2.幼児が通園に身体的な疲労を感じない程度(幼児が徒歩で15分程度以内)という、厳しい条件です。
これでは、幼稚園周辺に住んでいなければ入れません。
 この入園の条件を撤廃することと、3歳から入園できるようにすることを求めました。
 教育長は、幼稚園運営審議会の意見を待ってということで、市の考え方を示しませんでしたが、入園受付時間が2日間で、4時間しかないことを追及しますと、来年からは、もう少し緩和するとの答弁でした。


その他には

『自動車リサイクル法とリサイクル関連法施行後のごみ減量について』
 来年1月から実施される自動車リサイクル法。車所有者に負担させる仕組みです。その他のリサイクル法も消費者に負担をかけるだけで、企業の責任があいまいです。環境保護につながりません。

『大六天の石柱に説明板を』
 県道所沢青梅線と国道463バイパスの交差点に『大六天』がありますが、上新井に『大六天』と彫られた石柱があります。なぜここに建てられたのか、いつ建てられたのかも不明です。先人はどのような思いで建てたのでしょうか。