2017年12月 雑感
狭山市議会の総務経済常任委員会で、「日米安保条約が日本の平和を守っている」かの発言があった▼「憲法９条を守り生かして、戦争しない日本を求める 請願書」の審査中に出た発言である。果たしてそうなのか？▼請願代理人として答弁席に座った私。「違う。逆だ」と間髪を入れず返答▼葛飾水元公園の土手下の自宅で浪人生活をしていた頃、８年目に入ったベトナム戦争は大変な泥沼状態▼ベトナム戦争は米国のジョンソン大統領が、北ベトナム沖のトンキン湾で北ベトナムの哨戒艇が米海軍の駆逐艦に魚雷を発射したことを理由に北爆を開始した戦争。後にそれは米国のでっち上げ事件であることが判明▼私は高校時代の仲間と「ベトナム人民支援を」という日本共産党や民主青年同盟の呼びかけに応え、古本を集めて販売し、ベトナムカンパ活動に。当時、３万円ほど集めて、ベトナムに送金▼沖縄からは米軍の戦闘機がベトナム北爆に出撃、10年間も続いた。ベトナムに日本への反撃する力があったら、日本は攻撃されていたろう。何も文句は言えない▼そして今、日本の頭上は米軍の飛行機、ヘリがいつ落ちるか分らない状況。米軍人犯罪は枚挙に暇がないばかりでなく、犯罪が起訴されない▼昨年の米軍人犯罪は、住居侵入、強制わいせつ、強姦、殺人、傷害、暴行、窃盗など合計83件。そのうち起訴されたのは14件▼北爆の出撃も、米軍犯罪への許しがたい対応も、全て日米安保条約を口実にしている。どこが平和の守り手か。米軍の守り手だろう。
