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地域の風景 (3)
 20日、笹井は人で埋まった

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2週間続いた週末の台風来襲。10月20日は“倍返”しの晴天になりました。当日は、1986年(昭和61年)から始まった、3年に一度の笹井の山車曳きです。
 起点となる笹井神社は、前日まで、石畳や手水舎(※ てみずしゃ)などが改装され、新装となりました。
早朝から神社の役員さんが集まり、山車曳き、豊年足踊りの準備に取り掛かりました。
9時過ぎから神社でのセレモニーが始まり、一通りの儀式が終わると、神社に集まった地元の方々の前で、山車曳き、豊年踊りの出発式です。賑やかな、笛と太鼓がお祭りの雰囲気を一気に高めます。
神輿を担ぐのは屈強な若い男女。山車には豊年足踊りと笛・太鼓を鳴らす名人が乗ります。それを曳くのは地域の役員さんを中心に地元の人たち。笹井小の子供達や、幼児たち。地域のスポーツ少年団もユニホーム姿で参加しました。地域の人々が一体となって笹井全域を巡行するのです。
車両がすれ違うのにやっとの笹井の裏通りは、山車と神輿の巡行に占拠されます。
30分程歩くと、八木・沢口集会所に到着です。ここが最初の「御酒所」で、休憩です。ここにはたくさんのお迎えの人が集まり、飲物・食べ物もどっさり準備されています。子供たちにはお菓子もたくさん。神輿を担いだ若人たちも、山車を引いた方々も、冷えたビールを口に流し込みます。オカズは良く味の染みた煮物に、おでんや唐揚げ、天ぷらなど。
だれかれとなく話し、笑い、喜び、満面の笑顔が飛び交います。
休憩後、またみんなで山車と神輿を曳きあいます。休憩ですっかり英気を養った曳き人は、茶園を横に観ながら、さらに元気に歩きます。沿道で、声援を贈る人たちと曳き人が笑顔を交歓します。
国道に面したガソリンスタンドから、私も神輿の担ぎ手に加わりました。神輿は、ずっしりと重い。本当に重い。肩の裏側まで響く、グサッとくる重さです。笹井自治会館までの数百メートル、持ちこたえられるのだろうか?不安がよぎります。運良く、私の持ち場を囲む若い持ち手が、背が高く、私への負担を減らしてくれています。それでも、「しんどい、しんどい」と思いつつやっと2番目の「御酒所」笹井自治会館に到着。
ここでも暖かい出迎えとたくさんのお料理が待ち受けていました。
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この日は終日、笹井全域を巡行しますが、私はここでお役目を終え、「御酒所」での楽しいひと時を過ごしました。
 笹井神社への奉納は「足踊り」の他、「民謡踊り」、「俳句」などもあります。夕方には神社に再び集まり、それぞれの奉納を観賞しました。
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 丸一日、笹井は人が集い、人が笑い、人が喜び、人で埋まりました。
 水富の大切な地域行事の一つです。

※手水舎 ちょうずや・ちょうずしゃ・てみずや・てみずしゃ と呼び、神社の参拝者が身を浄めるために手水を使う施設のこと。水盤舎(すいばんしゃ)とも呼ばれる。


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