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小豆島で壺井栄さんに会いました
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 機会があって小豆島に行きました。おそらく二十歳の時に、務めていた医療機関の全国の組織(全日本民主医療機関連合会)の青年職員たちが開催した、「青年ジャンボリー」という行事で行った以来です。あの頃はフェリーを借り切り、朝から夜まで歌い、踊り、小豆島到着後は自転車で島を巡ったりと、全国の仲間と大騒ぎをした思い出があります。
 今回はオリーブ畑や「24の瞳」の舞台となった岬の村の分教場などをしっかり観ました。
 木下恵介さんが同名の映画を創って有名ですが、当時の教室を活用して、木下さんの映画を特集した展示がおこなわれていました。大石先生が、学校に通う時に乗った自転車(映画撮影で使ったもの)もありました。
 
壺井栄さんが伝えたかったことは

 教室の展示場の隣りには、映画の原作となった、壺井栄さんの博物館。
 時間が足りず、閲覧できず、壺井栄さんの2作品を慌てて購入することしかできませんでした。
 作品の一つは勿論、「24の瞳」(角川文庫・324円+税)、もう一つは「母のない子と子のない母と」という児童文学(偕成社文庫・700円+税)です。作者の壺井さんは「母のない子と子のない母」のあとがきで、「第二次世界大戦で日本の落ち込んだ不幸は、終戦六年の今日、まだそのきずあとのうずきはつづいています。戦争は、人類に不幸をしかもたらさない。――このことを頭の中において」この物語を書いたと。

 安倍政権が、日本全国と近隣諸国の多くの人々を不幸のどん底に叩き落とした経験を経てつくりあげられた、かけがえの無い日本国憲法を、その時の政権の一存で、解釈を変えてしまうなど、絶対に許せません。
 「憲法を改正しましょう」という学者や右翼的知識人さえも、安倍政権のやり方は異常で、許せるものではないと述べています。

 壺井栄さんが「24の瞳」で述べています。
「肩をふって走ってゆくそのうしろ姿には、無心に明日へのびようとするけんめいさが感じられる。その可憐なうしろ姿の行く手にまちうけているものが、やはり戦争でしかないとすれば、人はなんのために子をうみ、愛し、育てるのだろう。」と。
 今、多くの人の眼に触れていただきたい壺井さんの小説です。壺井さんの作品は、「今の日本、これでいいの?」と優しく、そして本気で問いかけてくれます。私たちに、権力者に、そしてNHKをはじめとしたマスメディアに。


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