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猪股嘉直
沖縄県 東村 高江で今何が  =映画「標的の村」を観て=
 沖縄県・辺野古への基地移転の是非を問う名護市長選挙の真っ只なか、沖縄とは遠く離れた、さいたま市で映画「標的の村」を観ました。2013年度の日本ジャーナリスト会議JCJ賞他、数々の賞を手にした琉球朝日放送のドキュメンタリー映画です。
 
人口160人の村に22の米軍ヘリパッド

 沖縄本島北部に位置する東村・高江に、農業を営みながらカフェ山甌(やまがめ)を開いている伊佐さん夫婦がいます。6人の子供たちは、自然豊かなこの村で野山を駆け巡り、遊びつつ、両親の手伝いをしています。こうした家族が高江では50数世帯、人口約160人が暮らしています。
 東村高江は絶滅の危機が叫ばれているヤンバルクイナやノグチゲラなどが生息し、多種多様な動植物の宝庫です。この高江に7800haの米軍北部訓練場があり、22のヘリパッド(ヘリコプターの簡易発着場)があります。そしてさらに、何度も墜落して危険な悪名高いオスプレイの配備のために、さらに6ヶ所のヘリパッドの建設が強行されているのです。住民の家から400mしか離れていないヘリパッドもあるのです。
 高江に住む人々は、今でも我が物顔にすぐ真上を飛ぶヘリコプターに、日常生活を破壊されています。高江の人々は、これ以上生活を壊されては暮らしていけない、ましてや墜落する可能性の高いオスプレイの発着場など絶対に造らせないと、立ち上がり、建設工事をさせないために座り込みをします。沖縄防衛局職員や工事関係者との現場でのぶつかり合いは凄まじいものがあります。こんな事が現在の日本で起きているのか?私たち、沖縄県以外に住む者はほとんど知らされていません。

日本政府は「交通妨害」で15人の村民を告訴
現地にいったことの無い、7歳の少女も被告に
 

 今、タイやシリアなどの内戦は盛んにテレビ放映され、私たちも目にしていますが、沖縄東村や普天間基地のゲート前での住民と警察のぶつかり合いなど見たことがありません。マスコミは報道しないのです。しかし、事実そうした事が起きているのです。
 その住民の行動を日本国は「通行妨害」だとして15人の住民を告訴しました。その中には座り込みの現場に行ったこともない伊佐さんの娘、7歳の海月(みづきちゃん)まで含まれていました。結局15人のうち伊佐さんともう一人の2人が裁判になったのですが、裁判所は伊佐さんだけを有罪として住民の運動の分断を図る作戦に出ます。勿論、住民の闘いはそんな謀略には負けず団結して現在も闘っています。

「オスプレイが来ないように私が頑張る」と13歳の少女

 7歳当時の海月ちゃんは、「オスプレイが来たら、大事なものを持って高江から引っ越したい」と話していました。13歳になった彼女は今、「お父さん、お母さんが私たち子どものために頑張っている。今度は私がお父さん、お母さんのためにオスプレイが来ないように頑張る」と言うのです。
 埼玉に住む私たちに何ができるのか?今、「高江ヘリパッド建設反対運動弾圧訴訟の公正判決を求める要請」署名が取り組まれています。是非、署名にご協力ください。
 
<沖縄名護市長選挙で、「辺野古の海を米軍基地にさせない」ことを訴えて、稲嶺ススム氏が再選された翌日に記す>
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