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猪股嘉直
6月議会・一般質問
東日本大震災と狭山市の防災
  新富士見橋の架け替えを求めて
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「災害に強いまちづくり」について質問します。
 3月11日に発生した東日本大震災は、昨日5日の警察庁のまとめでは、亡くなられた方15,365人、行方不明の方8,206人、避難されている方98,505人となっております。文字通り史上まれにみる大災害です。加えて、福島第一原発の地震と津波による破壊と放射性物質の垂れ流しは、周辺地域のみならず、日本全土、近隣諸国までをも不安に陥れております。
 津波による被害と原発からの放射性物質垂れ流しは、日本の防災政策とエネルギー政策の見直しを求めています。
 市長は、今回の大震災の発生について15万人を超える自治体の首長としてどのようなことを考えられたでしょうか?率直にお伺いします。
そして、狭山市は合併して誕生し、50年を超えるわけですが、これまでの市政のあり方、市政の運営、市のすすめてきた施策などで、見直しを図る、あるいは、今後はどのように進めるべきかなど、市長の考えられている点がありましたら、示していただきたい。

 
仲川市政のもとで、福祉が後退

市長は近年、「選択と集中」について予算編成などで、盛んに発言されています。
例えば、昨年の12月議会では2011年度(今年度)予算編成方針について、「市税収入に厳しい状況が見込まれる中、財源配分の選択と集中をより一層徹底し、財源の効率的な活用を図りながら、現在策定中の第3次総合振興計画後期基本計画事業を着実に推進することを可能とする予算編成に取り組んでいるところであります。特に平成23年度は、狭山市駅西口地区再開発事業の完了に向け、2街区の公共公益施設の取得などに努めてまいります。」と話されています。
 ほとんど毎議会、どこかの場面で市長は「選択と集中」について語っているわけですが、この間、西口への財政支出は、最も大きいことはどなたも認められることと思います。269億円の大事業ですから、当たり前と言えば当たり前です。
 そのために支出をおさえたり、これまであった支出が削減されるところも数多くあります。また、本当なら、これからやらなければならない事業の着手が、行われていないこともあるのではないでしょうか。
 市民や多くの議員の要請の中で、市長が今年の4月から中学校卒業までの子供たちの医療費を全額無料にしたことについては多くの市民が評価するところであり、私たちも大変喜んでおります。その一方で高齢者の給食配食サービスの廃止、敬老祝い金制度の後退、被爆者手当の50%カットなどは、まさに「選択と集中」の考え方のもとで行われたのではないかと思います。
 私は、今回のような大震災のもとでは、まずしっかりとした福祉制度の充実が求められていると思います。生活の基盤を造るために福祉施策の充実は欠かせません。
 そしてその上に立った「災害に強いまちづくり」施策が必要だと考えるものです。
 
学校体育館の耐震補強はこれから

 私は以前から小中学校の耐震化は教室と共に、避難所にすぐ使われることが多い体育館の耐震も同時にすすめるべきだと指摘させていただきました。
 ところが、実際には体育館の多くはこれから耐震化に取り組む。現状は25校のうち、17校の体育館はこれからです。わが党の大沢えみ子議員が明日、公共施設の耐震化について取り上げますが、公民館などの施設の耐震化もこれからです。
 また、雨のたびに雨水が集中して、日常生活に支障が起きる場所が市内にはいくつかあります。浸透桝を造るとかという簡単な処置で解決のつかない場所です。私はこういうところの根本的な対策を、計画的に進めていく必要があると考えています。
 市長の「選択と集中」の考え方については、市長なりの「基準」があるのだと思います。しかし、この間の駅前開発推進の時と、大震災を受けた後の現在では、市長の基準も一定の見直しが必要ではないかと思います。福祉施策の充実と防災、災害対策に力点を置くべきだと思いますが、市長の考えをお示しください。

 
新富士見橋は建設後50年を超えた。さらに狭い

 私は、この際、新富士見橋の架け替えについて提言したいと思います。これまでも、何度か一般質問で取り上げてきましたが、今回のような震災が、当市の付近を震源に起きないとは言えません。
 政府の中央防災会議は、マグニチュード7クラスの首都圏直下地震が今後30年以内に発生する確率は70%程度と推定しています。首都圏直下で発生する地震のタイプは数種類を想定していますが、例えば東京湾北部地震、マグチュード7.3と仮定すると、この狭山市地域周辺でも震度6弱や5強が予想されています。
 新富士見橋は狭山市の南北を結び、工業地域から圏央道にもつながる重要な橋の一つです。この橋は、1956年、昭和31年に完成し、すでに55年がたち、狭山市では最も古い橋となりました。
 担当部長にお尋ねします。新富士見橋は、一体どの程度の地震に対応できるのでしょうか?
 また、新富士見橋が万が一破壊されたとき、その影響は生活にとっても、また、産業経済の上でも大きな痛手を被ると考えられますが、市としてはどのように予測していますか?
新富士見橋の渋滞。大型車両の擦れ違いは大変。
新富士見橋の渋滞。大型車両の擦れ違いは大変。
 新富士見橋は、先ほど申したように、当市にとって重要な橋の一つですが、安全性と同時に、現在の状況でも幅員が狭く、バスやトラックの擦れ違いは、どちらか一方が待って、譲りながら走行するという問題も抱えています。特に朝夕の渋滞時は、その渋滞に拍車をかける事態となっています。50年を経過し、老朽化がすすんだ橋でもあり、早急な架け替えを求めるものです。見解を求めます。
 私は今回の質問を検討する際に、埼玉県の川越県土整備事務所の担当課長に面会を求め、話を聞いてきました。課長曰く、現時点では県として新富士見橋の架け替えは考えていないと。県にとっては、もっと早くやるところがあると。
 市長は以前もおっしゃっていましたが、事あるごとに県への要望は行っていると。私は、狭山市として、この問題は言い続けることが必要だと思っています。4月に県議会も改選され、2人の県議会議員もおります。ぜひ、この方々の力も借りながら、粘り強い要請活動を求めます。市長の見解をお聞かせください。

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