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狭山社会保障を良くする会が埼玉社保協キャラバン開催
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 毎年、県内すべての自治体をまわって、社会保障分野の懇談を行う「埼玉社保協キャラバン」。狭山市でも7月に市の担当各課との懇談が行われました。
 冒頭、コース責任者の竹嶋氏は「防衛費の増額など国民に負担を強いる政治が進められようとしている。国が悪政を強いるのであれば、自治体は防波堤になってほしい」と挨拶。
 市からは五十嵐健康推進部長が「厳しい財政の中、すぐに応えられないものもあるが、市民生活を良いものにという気持ちは同じ。短い時間ではあるが有意義な懇談に」と挨拶しました。

 今年の懇談は、大きく医療、介護、子育て支援の分野について行われました。
 医療分野では、マイナンバーカードと保険証の一体化について、トラブルが続出している事への不安の声、高すぎる国民健康保険税の引き下げや、この夏の猛暑で熱中症が多発している事を受け、クーラーの無い世帯への補助などを検討してほしいとの要望が出されました。
 
信頼できる場所・人の確保を

 介護分野では、市内でデイサービスを開設している事業者から、「コロナ禍で要支援だった方が一気に要介護3になるなど、症状が進んでいる。要支援のうちから出かける場所があることが大事。是非、要支援の方がデイサービスを利用しやすくしてほしい」との話があり、あわせて高騰するガソリン代への補助についても要望が寄せられました。

 障害の分野では、市の担当者から精神障害が非常に増えている現状が報告され、「こうした方々には相談が大切。会話で信頼関係を作っていくので、相談時間が長時間になり大変なことも。支援事業所の皆さんとも研修を行なって、指導も行っていきたい」との話がありました。 参加者からは「介護現場も認知症や精神障害的な状況に陥ってる方も多い。サービスコーディネートしていくのは地域包括やケアマネだが、今後、こうした相談事業が有料化される動きもあり心配している。相談できる場所、信頼できる人の確保を」との声が出されました。

懇談を力にして共に
 
 子育て支援に関しては、「こども医療費の18歳までの無料化は実現できてよかった。今度はぜひ給食を無料化してほしい」「自身も保育士だったが、3歳児20人を見るのは本当に大変だった。全国では、送迎バスに置き去りで亡くなった事故もあったが、複数の職員がいれば防げたと思う。人の目で見る手厚い保育をしてほしい」との切実な声が出されました。また、学童保育について、「狭山市では指導員の正規職員が0人とのこと。入間市は150人いる。正規職員を増やしていく必要がある」との要望も出されました。 
 各担当課長からは、「人材確保が課題なので、市内の大手電機店などに保育士募集のチラシなどを置かせてもらってPRを始めた。市内には大学もあるので情報を共有していきたい」「保育の仕事は、本来とても素敵な仕事であり、長く続けて欲しいと思っている。不適切保育が怖いという若い先生もいるので、研修や気持ちの面のフォローもしている。職種に対して待遇面の向上をしないと減ってしまうという危機感は持っている。一緒に考えていきたい」との答えがありました。
 懇談を終えた竹嶋氏は「狭山市は職員さんが、自分の言葉で回答してくれるなど、誠実に対応してくれていることを感じる。
他の自治体は回答文書を読むだけのところもある。こうした懇談は大きな力になる。今日の懇談を力に、引き続き、社会保障分野の制度改善を求める運動を広げよう」と結びました。
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