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議会報告
埼玉西部消防組合議会 コロナ関連の困難事案は
統一地方選挙後、初となる埼玉西部消防組合議会が開催されました。
 狭山市は、所沢市、入間市、飯能市、日高市と共に、「埼玉西部消防組合」を結成し、火災や救急などの消防業務を行っています。
 消防関連の予算は、各市が分担して拠出しており、これらの予算や消防行政の運営については、各市の議会から選出された消防組合議会の議員が審議を行います。
 狭山市からも3名の議員が選出されており、日本共産党からは大沢えみ子議員が参加しています。

コロナ関連の救急困難事例は

 大沢議員は、消防議会の一般質問で、新型コロナウイルス感染症が5月8日から5類へと移行されたことに伴い「これまでの総括的な意味を込めて、救急搬送困難事例がどのような状況であったか」と質しました。
 救急搬送困難事案とは、救急隊による「医療機関への受入れ照会回数・4回以上」かつ「現場滞在時間・30分以上」の事案のことで、新型コロナウイルス感染症のピーク時には、全国で「病院を何か所も断られた」などの事例が報道されました。
 大沢議員は、昨年の状況について「2022年の救急出動件数は4万5445件(月平均3700件余り)の出場があったが、新型コロナウイルス感染症及びその疑い事案の件数と、そのうち救急搬送困難事案はどれくらいあったか」と質問。
 担当課は「コロナ関連の搬送件数は7304件で、そのうち救急搬送困難事案が277件あった」と答弁しました。
さらに大沢議員が「277件のうち、現場滞在時間が長かった上位5件について、具体的な時間は」と質したところ、最長で3時間29分かかっていたことが明らかになりました。

 最多24回 最長7時間越え

 新型コロナウイスル感染症は、これまで第1波から第8波の流行拡大期がありました。
 大沢議員は、「コロナ関連の搬送の中で、当組合における1件あたりの最多照会回数、最長現場滞在時間はどうであったか」と質し、最多照会件数は、2023年1月(第8波)の24回、最長滞在時間は、2021年8月(第5波)の際の、7時間16分であったことが明らかとなりました。
 5月8日以降、5類への移行となりましたが、ウイルスそのものがなくなったわけではありません。
 埼玉西部消防組合における5月8日以降のコロナ関連の搬送件数は256件、救急搬送困難事案も20件発生しています(7月時点)。
 大沢議員は、「現在、地方を中心に9波と言われる状況が発生している。また、大きな感染症が10年に一度のペースで発生しており、今後も起こり得る感染拡大に備え、搬送困難事案を極力減らしていくことが必要と考える。これは消防だけではどうにもならず、医療機関の受け入れ体制の強化が必要だが、ひっ迫した状況を一番先に捉えられるのが消防の現場。必要に応じ、県に対して受け入れ体制を増やすよう働きかけを」と要望しました。
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