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大沢えみ子議員の一般質問 早期に少人数学級の実施を
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 日本共産党の大沢えみ子議員は、3月議会の一般質問で少人数学級の早期実施について取り上げました。
 政府は昨年12月、公立小学校で2021年から1学級あたりの上限人数を現行の40人(1年生は35人)から、35人に引き下げることを決めました。
 少人数学級の実施は、現場の教職員や保護者の長年の願いです。毎年、教職員組合を中心に、国に対して請願署名が行われてきましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で、要望はさらに高まっています。
 
 40人では「密」を防げない

 新型コロナウイルス感染症の予防策として、人と人との間にソーシャルディスタンス(社会的距離)を保つことが求められていますが、小中学校の設置基準である「1教室(70平方メートル)あたり40人」という現在の基準では、これを満たすことができません。
 実際に県内の40人学級で測定を行った事例では、机を隣り合わせに二つ並べた状態で、列と列の間にようやく50〜60センチの隙間ができる状況とのことでした。
 厚生労働省の資料でも、現在の半分である20人程度であれば、一人一人の間隔を保つことができる旨が示されています。
 このほかにも、一斉休校の影響による学習の遅れや子供たちの心のケア、新しい学習指導要領に基づく「プログラミング教育」「ICTを活用した授業」などが求められる中、教員の負担軽減のためにも、少人数学級の早期実施が必要です。

 教育長「大変に喜ばしい」

 大沢議員は「国の方針として、5年間かけてではあるが『35人学級』の方向性が示されたことは歓迎する」として、教育長に「少人数学級の効果についてどう考えるか」と質しました。
 教育長は「実現に向け、長い間、国に対して要望活動を続けてきた。段階的ではあるが、35人学級の実施は大変喜ばしい。教員にとっても児童一人一人に目が届きやすくなり、よりきめ細やかな指導が行い得ることや、事務負担の軽減により授業準備等の時間がとれ、よりよい教育環境がもたらされると捉えている」と答えました。

35人学級実施で13クラス増

 大沢議員は「実際に狭山市の小学校で35人以下学級を実施した場合、どのくらいクラス数が増えるのか?教室が不足する学校はあるか?実施スケジュールは?」と質問。
 担当部長は「1年生と2年生は既に35人以下学級となっており、3年生は4学級、4年生は6学級、5年生は2学級、6年生は1学級の増加となり、市内小学校全体では13学級の増加が見込まれるが、教室数が不足するところはない。実施時期は各校の実態や希望等に配慮した上で進めていく」と答弁しました。
 大沢議員は、しんぶん赤旗の調査を紹介し、2月28日時点で、15道県で、独自施策として少人数学級を前倒しで開始している事を紹介。
 群馬県では全学年で実施、香川県は小学校から中学2年まで、青森県でも小学校4年生までだったものが5年生・6年生まで実施されています。
 大沢議員は「当面、35人学級を実施しても教室数には問題ないとの事ならば、現場の声を尊重しながらも、可能な限り早期の実施を」と要望しました。
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