トップページ もどる
議会報告
議員団紹介
議員団だより
猪股 嘉直
大沢えみ子
きぬがわ千代子
リンク集

議会報告
2020年度 第1回地域公共交通会議報告
 新型コロナウイルス感染症拡大にともない昨年度より2ヶ月ほど遅れましたが、今年度の「第1回狭山市地域公共交通会議」が、8月20日(木)に開催されました。
 この中で「狭山市地域コミュニティ交通調査検討業務委託報告書」(以下「報告書」)について説明がありました。

 空白地の解消に至っていない

 報告書では、「平成30年12月に、茶の花号の運行ルート等の見直しを実施したが、交通空白地域のすべての解消には至っていない」として、市内循環バスの見直し後の利用実態を把握・評価するとともに、地域の交通事情等を調査・分析し、それぞれの地域の実態や住民ニーズを踏まえた今後の地域コミュニティ交通としての新たな手法、交通手段等について、調査・研究を行っています。

 「デマンド交通」の必要性

 茶の花号の利用実態については、通勤通学運行を除く、茶の花号3台(6コース)の終日5日間の調査と、バス利用者にアンケート調査も実施しました。
 報告書によると、調査期間中の平均乗車人数は「5・7人/便」で利用密度が低いものの、延伸した区間で乗降があったことから「見直しの効果はあった」としています。
 しかし、アンケートでは、利用者満足度について、「満足」が、27・3%、「運行本数少ない」が、77・0%、「運行時間帯悪い」が、40・6%となっており、ルートへの不満は、「入曽東コース左回り」と「水富コース入間野田モール発」ということが明らかになっています。
 報告書では、今後の改善策について、「利用者が少なく空車で走行している時間があることから、車両を『小型化』にすることや、不満が多いコースの改善、利用者に効率的に交通サービスを提供するため、利用予約に応じて運行する『デマンド交通』を検討する必要がある」と述べています。

 先行地区を指定し試験的導入

 一般的に「公共交通」と呼ばれるシステムには、「定時・定路線型(路線バス・コミュニティバス・乗合タクシー)」「デマンド交通」「自家用有償運送(福祉・過疎地)」などがありますが、この中で「定時・定路線型」は、すでに導入されています。
 報告書では、「循環バス(茶の花号)に代わる物として、定時定路線型乗合タクシーやデマンド交通(デマンド型乗合タクシー・デマンド型予約タクシー)の導入」が提案されました。
また、「これからの高齢化社会に対応するため、身体障害者、要介護者、過疎地住民等を対象に福祉車両やセダン型の車両等を利用した、自家用有償運送(福祉・過疎地)も導入の可能性がある。今後、先行試行地区を選定し、試験的に導入する。数か月間試験的に運行し、事業採算性や利用者意向調査を行い、効果を検証する」とも提案されています。
日本共産党議員団は来年度の予算要望で「経費の8割が国の特別交付税の算定根拠として計上されている。これを踏まえ、市内の空白地をなくし、交通弱者の日常の足の確保のため、デマンド交通の試験的な導入(社会実験)について早急に具体化を」と要望しました。
インデックス ページのトップ