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大沢えみ子議員の一般質問 サピオ稲荷山は丁寧に検討を
日本共共産党の大沢えみ子議員は、9月議会の一般質問で、サピオ稲荷山について取り上げました。
 サピオ稲荷山は、当初「指定管理期間の終了をもって公の施設としては廃止」とされていましたが、存続を求める市民の声を受け、「公の施設として存続させ、施設の改修と管理運営についてPFI(RO)方式の導入を検討する」との方針が打ち出されました。
 大沢議員は「改めて『公の施設として存続させる』とした理由、サピオの役割や効果、実績は?」と質しました。
 これに対し、経緯の説明はありましたが、公の施設として残す意義については触れられなかったため、大沢議員は小谷野市長に再度質問。市長は「市民が気軽に健康増進ができる施設として親しまれているが、他市の市民の利用が多いなど課題もある」と、いまだに「他市の利用が問題」との認識を持ち出しました。 大沢議員は、「公の施設として残す意義があると判断し、しかもダイヤプラン(近隣市との相互利用)の位置付も変えないのだから、他市の市民が利用するのは当然」と指摘。「介護予防や健康寿命の延伸など、今後の目的を設定し、それに見合った事業を展開する施設に」と要望しました。

遅れを認めない市長

 当初の予定ではすでに事業者公募が行われている時期ですが、新型コロナの影響もあり、予定通りに進んでいません。
 大沢議員は「現指定管理の指定期間が切れる4月以降の運営をどうするのか方向性を出すべき」と迫りましたが、市長は「スケジュール通り進める」との一点張りでした。

PFI(RO)方式について

 PFIとは、一般的には「民間企業が資金調達を行い、施設を建設、運営まで行う方式」とされています。RO方式とは、さらに「改修と運営を行う」というもので、PFIの新たな手法として、老朽化が進んだ公共施設の改修などに採用され始めています。
 サピオでは、PFI事業の受注者を指定管理者として指定することになるとの説明でしたが、10〜15年という長期の契約になる可能性があります。
 大沢議員は 想定されるリスクとして、運営の安定性(途中解約)、図面や設計仕様の違いに起因する想定外の経費、その後の情報管理(図面、仕様書、工事実施内容等)などを指摘。
「これらのリスクを回避する方法について専門家を交えて十分に検討し、それを上回るメリットがあると判断した場合に、RO方式の導入を決定すべき」として慎重な議論を求めました。

計画は市民参加で

 最後に大沢議員は、「市民が改修計画・料金体系の検討にも意見が出せるよう、市と事業者、市民からなる『三者協議会』の設置を」と提案。
 担当部長は、「三者が同席する懇談会的な事業を、モニタリングの一環として義務付けることを実施方針に示していきたい」と答弁しました。
 大沢議員は「早急にスケジュールを立て直し、計画段階から市民の声を取り入れて丁寧な検討を」と求めました。
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