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狭山市議会 文教厚生委員会 行政視察 現場への手厚い支援が学力向上に
狭山市議会文教厚生委員会は10月23日〜24日に行政視察を行いました。視察項目のひとつは、大阪府茨木市の「茨木っ子グローイングアッププラン」です。
 川端康成の生地である大阪府茨木市では、子どもたちの学力向上に向け、継続的な取り組みを行っています。きっかけは、全国学力状況調査の結果で、正答率が80%以上の「学力高位層」と、正答率が40%以下の「学力低位層」の2つの曲線が如実に表れたことでした。
 また、設問に全く回答しない「無回答率」が全国平均を上回っていたことを重く受け止め、教育委員会として「一人も見捨てへん教育=学力低位層への支援」を中心とするプランを作成。3年ごとに改善させながら、現在4期目の計画を実施中です。

 現場への「指導」と「支援」

 特徴的なのは「現場に対する教育委員会としての指導と手厚い支援」です。
 学力向上に向け、学校現場に計画策定や担当者会議への参加を求める一方で、学習支援員やスクールソーシャルワーカーの配置、教育研究に使える交付金の支給など、現場への支援策を合わせて実施。学力テストを教師自身が解いてみて指導法を研究したり、教育委員会が現場を視察しながら、学力向上に向けた指導法などを具体的に助言しています。
 こうした取り組みを3年ごとに評価し、課題を抽出。効果の見られた施策をさらに充実させる等の改善を行ってきた結果、正答率が全国平均を上回り、無回答率も下がってきているとの事でした。

 教員の多忙化解消がカギ

 教員の長時間労働は深刻で、過労による休職や痛ましい過労死があとをたちません。
 おりしも安倍政権が公立学校の教員に「1年単位の変形労働時間制」を導入する法案を臨時国会に提出。現場の教員から怒りの声があがっています。 「1年単位の変形労働時間制」とは、「繁忙期」に1日10時間労働まで可能とし、「閑散期」とあわせ平均で8時間に収める制度です。しかし人間の心身は、「繁忙期」の疲労を「閑散期」で回復できるようになっていません。夏休みもほとんど勤務している実態においては、長時間労働を容認する制度でしかありません。
 視察に参加した日本共産党の大沢えみ子議員は「熱意を持った教員が長期に教育委員会に在籍している事とあわせ、何よりも学校現場に十分な人員を配置する事が、先生方が子供に向き合う時間をつくり、学力向上につながるという事が今回の視察で実感できた」と語りました。
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