猪股嘉直議員、一般質問で主張
市営住宅榎団地跡地を売らないで!!
市営住宅榎団地跡地。総面積、約1,174坪。
猪股嘉直議員は、６月の市議会一般質問で３月に引き続き「市営住宅榎団地跡地（以下 榎団地跡地）売却問題」を取り上げ、市の考えを質しました。
水富地域の一等地
広瀬公民館の隣にある、榎団地跡地は総面積が約３，８７４㎡（約１，１７４坪）です。小・中学校と高校、保育所、学童保育所、児童館、公民館、郵便局、消防署とスーパマーケット、銀行など公共施設と便利な民間施設がそろう、この地域では最高に利便性が高い場所にあります。 猪股議員は「利便性の高いこの土地を民間に売却すれば、一部の方しか利用できなくなる。市民にとっても狭山市にとっても大変な損失だ」と主張し、繰り返し売却の撤回を求めました。
公民館含むコミュニティ施設を
この問題では、「市営住宅榎団地の跡地活用を考える会（以下 考える会）」が地域住民のアンケートをとり、88％の方が「売却せず、広瀬公民館の建て替え、高齢者や若者のコミュニティ施設、図書館分館、設備の整った避難所などの複合施設の建設を求める」と回答しました。
考える会はそのアンケートを持って、４月に市の担当課と懇談し、住民の声を伝え、「売却しないで、複合施設の建設を」と要請しました。
猪股議員は、「担当課との市民の懇談が市長をはじめとする執行部に伝えられたのか、その結果、市の考えはどうなったのか」と質しました。
市、一部は公民館の駐車場
一部は歩道拡幅、残りは売却と
担当部長は、「市長にも伝えたが、売却の考えは変わらない。跡地は広瀬公民館の駐車場用地に２００㎡、歩道の拡幅用地に１２５㎡、民間への売却部分は３，５４９㎡」と答弁しました。
猪股議員は「売却額が10億円でも売るべきではないが、一体どのくらいになるのか」と質問すると、「１億５千万円から２億円と見込んでいる」との答弁。
猪股議員、土地の期限貸付けを
狭山市の公共用地の未利用地は「有効活用」として、「期限付の貸し付け」という方針があります。猪股議員は、「今後の広瀬と水富の２つの公民館を集約するとの方針について賛成できないが、仮にそれを行うことになった場合、水富公民館の土地は借地であり、市の考えている公民館の集約、建て替え、コミュニティ的役割を持たせる施設はどこに建てるのか。榎団地跡地は重要な候補地ではないのか。水富地域の小学校を１つ減らすという方針もある。私は反対だが、仮にそうする場合、水富小学校の土地に小学校、公民館の建て替えで複合施設も造るのか。しかしそれまでにはあと10年もある。だとすれば土地の貸し付けで有効活用ができる」と主張し、市長の答弁を求めました。
市長、「売却する」と強弁
市長は、「現段階においては、跡地利用の方針は、売却するという部長の答弁通り」と強弁しました。
猪股議員は、「売却方針を見直し、有効活用で土地を貸しながら市の政策の幅を狭めることなく、今後の展開を考えていくことを求める」と述べて質問を終えました。
