市民の暮らしを守る立場で市長の施政方針を問う
３月定例市議会では、市長の市政方針演説に対する質問が行われます。日本共産党からは大沢えみ子議員が代表して質問を行い「市民の暮らしが年々厳しさを増している中、もっとも身近な地方自治体が、住民の暮らしを守る砦となることが求められる」として、市長の姿勢を質しました。以下、要点を紹介します。
市政運営の基本的な考え方
【大沢議員】新たな人口を呼び込むための具体的取り組みは？
【仲川市長】地域の雇用創出なども課題と考えている。
【大沢】国の交付金を活用した「プレミアム付き商品券」は、公平に利用できるようにすべきだが、どのような事業か。
【市長】１万円で３０００円のプレミアムがつく。不公平にならないよう配慮していく。
予算案の概要について
➀緑豊かで環境と共生するまち
【大沢】省エネルギーシステム補助の具体的内容は？
【市長】太陽光をはじめとする８つのシステムに補助を出していく。
➁元気で幸せに暮らせるまち
【大沢】市として今後は 「新規の保育所を建設しない」との方向を出しているが、むしろ保育所を増設して「狭山市には保育所に余裕があり、若い世代にとって住みやすい街である」とＰＲすべきでは。年度末の待機児数はどうなっているか。
【市長】２月末の時点で65名となっており、今後の定員は確保できると考えている。
【大沢】学童保育室の高学年の入所状況は？
【市長】４年生以上で51名の入室が決定している。
【大沢】新しい「介護予防・日常生活支援総合事業」は要支援１・２の方を介護保険から外すもの。重度化を防ぐために、十分なサービスが提供される必要がある。どう取り組むのか。
【市長】現行サービスが低下することのないよう事業者と協議し、ＮＰＯ等を中心としてサービスを行っていく
➂快適で魅力のあるまち
【大沢】入曽駅へのエレベーター設置補助金が交付されることになり喜んでいるが、具体的スケジュールは？
【市長】鉄道事業者と協議しながらになるが、夏ごろに着工の見込み。
【大沢】公共交通の充実という観点では、「茶の花号」の運行見直しを行って欲しいが、市の考えは？
【市長】４年を経過することから、利用者の実態把握を行っていく。
➃活力のある産業を育てるまち【大沢】農業振興とも合わせて「狭山茶」を活かした取り組みを行って欲しいが考えは？
【市長】関係団体とより連携を図り取り組みを強化したい。
【大沢】ブラック企業を根絶するため、労働法や働くルールを学ぶ講座、身近な労働相談窓口を設置する考えは？
【市長】４月から日常的な労働相談窓口を産業労働センター内に開設していく。
⑤人を育み文化を想像するまち
【大沢】入曽公民館の更新については、防災、帰宅困難者対策、雨水対策、市民交流拠点などの観点から、小学校跡地の活用方法も含めた総合的な計画を策定すべきではないか？
【市長】地元から要望書も頂いているので、早期に方針を決定したい。
【大沢】入曽地区、水富地区でさらに小学校を統廃合するとのことだが、基本方針との矛盾が生じてきている。これまでの統廃合の検証が先ではないか？【市長】基本方針に沿って、これまでの経過を踏まえ、地元の意見を取り入れ協議していく。
【大沢】戦後70年の祈念式典や啓発活動の具体的な内容は？
【市長】広島の平和祈念式典への参加者を増やすことや戦没者追悼式典を予定している。
⑥安全で生活しやすいまち
【大沢】防災無線が聞こえない地域がある。改修を急ぐべきでは？
【市長】子局を確保し、効果的に運用していきたい。
⑦計画の推進のために
【大沢】公共施設の適正配置と計画的な管理について、「公共施設白書」を作るとの事だが、財政面から一律に統合・廃止を行うのではなく、市民が利用しやすい「まちづくり」の視点に沿ったものにすべきでは？
【市長】今後の計画的な管理のために、まずは各施設の実態把握を行っていく。
