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大沢議員の一般質問「デマンドバス導入検討を」
デマンドバスの導入・「茶の花号」の改善で、高齢者の「生活の足」確保を

 日本共産党の大沢えみ子議員は、3月議会の一般質問で高齢者の生活の足の確保について取り上げました。

デマンドバス(乗合タクシー)の導入を
北本市で運用されているデマンドバス
北本市で運用されているデマンドバス
 

 狭山市では昨年、高齢化率が25%を超え、日常生活における足の確保は大きな課題です。
 デマンドバスは、自宅付近から目的地まで行ける点はタクシーと同じですが、希望者が複数いる場合は、乗り合わせて行くという、いわゆる「乗合タクシー」です。
 大沢議員は、これを実施している北本市での事例を紹介。対象は北本市に在住、在勤、在学の方で、事前登録を行い、利用希望の1週間〜1時間前までに予約を入れます。市内限定の運行ですが、1回300円で目的地まで行けることから、特に高齢者の方々に大変好評で、現在6400人の方が登録して利用しています。
 大沢議員は「狭山市でも導入に向けて検討して欲しい」と要望しました。
 市長からは「検討した経緯はあるが、財政的に困難と判断した」との答弁。大沢議員は「現在はクラウドシステムなどを利用することで、導入時のコストがかからなくなっている。現状を踏まえて再度検討を」と要望しました。 

「茶の花号」に新たなルートを

 狭山市では、市民の生活の足として、市内を走る西武バスに加え、市内循環バス「茶の花号」が運行されています。
 3年前の見直しにより、毎日運行、通勤・通学コースの増設など便利になった一方で、「これまで通っていた地域が通らなくなった」「奥富方面や入曽、水野方面から狭山市駅や市役所へのコースがなくなり、不便になった」などの声も聞かれます。
 大沢議員は、今回の質問にあたって地域の方にアンケートを行い、普段、どのような場所を利用・移動しているかを聞き取りました。
 その結果、最寄駅はもちろん、他の駅や中央公民館、市役所、スーパーなど、市内を縦断する利用があることがわかりました。
 現在「茶の花号」は、入曽・狭山市・新狭山の各駅を起点にするコースで運行されています。
 大沢議員は、「あと1台、バスを増便し、各駅と市役所や病院などを結ぶ、新たなルートの増設を」と訴えました。

現在に換算すれば1億8千万

 市長は「バスの増便には新たな財源が必要となるため困難」と答えましたが、そもそも「茶の花号」は、当時、すべての高齢者の方に毎年支給されていた敬老祝い金を、節目年齢での支給に変更した際に、その削減額相当分(約3000万円)を「福祉バス」として高齢者の福祉に還元するとの考えに基づき、導入された経緯があります。
 大沢議員が「敬老祝い金について、現在の高齢者の人数に換算したらいくらになるのか」と質したところ、担当部長は「約1億8000万円になる」と答弁しました。
 大沢議員は「外出することは心身の健康を保ち、認知症予防にも効果があるとの研究もある。導入の経緯や、高齢者福祉としての介護予防、外出支援と考えれば、バス1台くらい買える予算は確保できる」として、新たなルートの確保を求めました。
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