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議会報告
市内保育所での取り組み 様々な場面に応じた防災訓練が
 東日本大震災から、まもなく3年。狭山市では課題となっていた地域防災計画の見直しが行われ、新たな計画が発表されました。狭山市議会でも、様々な分野から防災についての取り組みを行おうと、各常任委員会での審議が行われています。
 文教厚生委員会では、所管事務調査として、保育所における防災対策の取組みについて、担当課からの説明を受けました。

  深夜に及んだお迎え

 東日本大震災の当日、市内の保育所では大きな被害はなかったものの、交通機関の停止等により保護者が迎えに来ることができず、夜9時以降になった園が4園あり、一番最後のお迎えは深夜の11時58分だったとの事。 電話やメールがつながりにくく、児童の安否確認や、保護者以外(祖父母など)への引渡しなどのマニュアルの整備が課題としてあげられました。
 狭山市ではこうした事例を教訓に、今年度から「さやまっ子緊急メールシステム」を導入。保育所では9割の保護者が登録を行っています。
 また、災害用のご飯は50人規模のアルファ米が備蓄されていましたが、残留した園児が少数だった園では量が多すぎるため、コンビニなどで調達した例があり、その後、新たに個食タイプの非常食を準備したことが報告されました。

場面に応じた詳細な防災訓練

 文教委員からは「当日の子供達の様子はどうだったか」との質問が出されました。
 当時保育所長だった職員は「地震自体はかなりの揺れであったが、園児達は落ち着いていた。普段から様々な場面を捉えて防災訓練を行っており、園児たちはいつもの通りに行動できたのではないか」と話しました。
 説明を聞いた委員が驚いたのが、その訓練の精密さです。
 災害はいつ起きるかわからないため、保育所では、普段の遊びの時間帯はもちろん、昼食時やお昼寝の時間、朝夕の延長保育の時間帯など、あらゆる場面を想定して訓練を行っているとのこと。さらに、年齢に合わせて、年度当初は災害の知識などを得ることからはじめ、徐々に危険を察知した時の行動や避難経路、いざという時の行動などを実践する年間計画を立てて訓練を行っているとのことでした。

日常的な取り組みが重要 

 文教委員の大沢えみ子議員(日本共産党)は、震災当日に見回った保育所で、保育士にも園児にも笑顔が見えた事にふれ、「日常的にこうした訓練が行われていたことが、あの落ち着きと笑顔を生んだ。今後、市内の他の施設でも同様の取り組みを行って、いざという時に備えてほしい」と要望しました。

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