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南相馬 復興支援ボランティア報告
狭山の皆さんから寄せられた物資を届ける
狭山の皆さんから寄せられた物資を届ける
 日本共産党埼玉西南地区委員会は8月26日から28日にかけて、南相馬市の仮設住宅に避難して暮らしている、浪江町など原発周辺の住民に、赤旗読者・支持者のみなさんから寄せられたお米やペットボトル等を届けてボランティアを行いました。

 大変喜ばれた支援物資

 今回寄せられた支援物資は、お米305キロ、お水がぺットボトル493本です。お米については支援センターの在庫がなくなっており、到着後に2キロの小袋(150袋程度)に分けましたが、この袋数では2泊3日の訪問では、すぐになくなってしまいます。もっともっとたくさんの支援が必要と感じました。水は学童保育室や保育園からの要請もあり、すぐになくなるそうで、大変喜ばれました。

線量計に放射線を遮断する「鉛」 住民は発表を信用していない

27日午前は、小高区と浪江町の現状視察。午後は仮設住宅を訪問しました。
 小高区では本格的な居住再開に向け、あちこちで道路や水道工事がすすめられ、「復興住宅」の建設も予定されるなど、少しずつ動きはじめています。
 一方で、山間の集落では今も家の中で空間線量が「1・5μ㏜/h」になるなど、住民は「そんな簡単には戻れない」思っているようでした。
 浪江は、今年4月から昼間の立ち入りが可能になりました。しかし、事前に申請して入る人の名前を出して「許可証」をもらわなくてはなりません。さらに9月からは全員の住所と連絡先も求められる事になるそうで、住民以外の人が現状を見に来ることは困難になるそうです。  もちろん防犯上のこともあるようですが、私たちや良心的マスコミなど、本当のことを知ろうとする人たちを避けようとしているようです。
 現に、請戸漁港のモニタリングスポットに国が設置した線量計では「0・072μ㏜/h」を指していましたが、一緒に参加した方が、持ってきた線量計で計ると「0・3μ㏜/h」と、明らかにおかしなものになっていました。
 南相馬でも同様のことがあり、住民から指摘を受けた市が、国の線量計を解体すると、なんと感知の部分に「鉛」の板が巻かれていたそうです。ですから、現地では誰も公的に発表される線量は信じていません。
 現地に入り、その現状を目で見れば「まだ住めるような状態ではない」事は、はっきりわかります。国や東電が責任を明確にし、全面的・本格的除染と補償をすすめるべきです。
 日本共産党が正確な情報をつかみ、ニュースなどで住民に知らせている活動の大切さも実感できました。

一つのおにぎりを分ける暮らし
仮設住宅の訪問
仮設住宅の訪問


 午後の訪問では、三組で「仮設住宅」を訪問。ここで感じたことは、やはりまだ生活は厳しく、2キロのお米がものすごく喜ばれるという現状です。
 震災から2年半。復興へ前進するどころか、補償の打ち切りによって逆に生活は厳しくなっており、特に高齢者世帯では、「毎食、一つのおにぎりを、旦那と2人で分けて食べている」「2キロのお米をもらえば、2人で1ヶ月暮らせます。ありがとう」と言われたお宅もありました。水道光熱費負担も大変で、猛暑の中、エアコンを使っていない家も多かったのです。
 補償については、道一本隔てたところも、原発からの距離で補償が線引きされ「住民の分断が起きている」と語られました。
 また、精神的にもおかしくなったり、体調を崩す人が多くなっています。ペットについても「ペット可」の棟でも外で飼うことができず、大型犬も狭い仮設の中で、明らかにストレスがたまっているようでした。猫もあちこちに行かないよう、鎖でつながれていました。

 いっそうの支援を

 仮設住宅でよく言われたのが「ボランティアの人たちが来てくれると、本当に嬉しい。自分が逆の立場だったら、できるだろうか?と思ってしまう。本当にありがとう」という言葉です。全く同じ言い回しを、多くの方が言っていました。
 支援センター責任者の宮前さんは「物資を届けることも大切だが、何よりも、話を聞いてあげる活動が住民の精神的支えになっている。これは長く、長くやっていかないといけない」と語っていました。あらためてボランティア活動を、日本共産党としてつづけていくことが大切だと実感しました。

日本共産党西南地区 【辻もとみ 震災・原発対策責任者】
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