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文教厚生委員会の行政視察に行ってきました 
携帯電話を使った高齢者の見守りサービス

 狭山市議会文教厚生常任員では、7月22日〜24日に行政視察を行いました。文教委員会の今年のテーマは子育て支援と高齢者施策で、今回は北海道の各市での取り組みを視察しました。その一部を紹介します。

 携帯電話を利用したサービス
高齢者に貸し出している端末
高齢者に貸し出している端末
 北海道白老町では、携帯電話を使って、高齢者の安否確認や生活支援を行っているサービスを視察しました。
 背景には34%を超える高齢化率と、一人暮らしの在宅高齢者の増加があります。
 このサービスは、70歳以上の一人または夫婦のみの世帯に、高齢者が使いやすいような仕様の携帯電話(らくらくホン)を貸し出します。
 通常は、もちろん携帯電話として利用できますが、画面上にある「よやく」のボタンを押すだけで、買い物ができる商店や、送迎のタクシー会社に連絡がいき、サービスが受けられるようになっています。
 また、携帯電話の貸し出しとあわせて、2名以上の「支援者」を登録することになっており、「そうだん」ボタンを押すと、支援者に順番に連絡がいきます。 支援者がつかまらない場合は市の担当者に連絡がいき、様々な相談にのる体制を作っているとの事でした。
 緊急時には「きんきゅう」ボタンを押すと、GPSを利用して、その方の位置情報が消防に伝わり、誰がどこから通報しているのか、消防で把握できるようになっています。

 歩数の動きで安否を確認

 また、この携帯電話には、毎日の歩数を計測する機能を持たせています。
 歩数計データは、毎日一定時間になると、メールで自動的に市役所のサーバーに転送される仕組みになっていて、翌朝、職員がデータを確認し、動きがない場合は確認を行います。
 実際に、歩数の動きがなく、電話をしても繋がらないので職員が訪問したところ、自宅で倒れており、一命を取り留めた事例もあったそうです。
 課題としては、このシステムは総務省の補助金を活用して導入したもので、初期費用は補助金で賄えたものの、メンテナンスごとに費用がかさむ事、現在は通常の携帯電話を使用しており、利用者の負担は1500円程度ですが、スマートフォンが普及してきている中で、いつまでこのシステムが利用できるか(スマートフォンに切りかえると、利用者の負担が5000円以上になる可能性がある)という点が不安との事でした。
 急速な高齢化を迎える狭山市としても、検討していかなければいけない課題だと思います。
        (大沢えみ子)
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