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祗園保育所の公設民営化「保護者の合意を」との請願 不採択!
高い評価の祇園保育所
高い評価の祇園保育所
今議会には、祗園保育所の保護者会から、「祗園保育所の公設民営化は、保護者との合意のもとに進めて下さい」との請願が提出されました。日本共産党の広森、猪股、大沢の3議員が紹介議員となりました。
 審議が行われた文教厚生委員会では、代表して広森すみ子議員が趣旨説明を行いました。

 祇園保育所の公設民営化は、2008年9月18日の庁議「市立祇園保育所のあり方について」で確認されています。しかし、現場の保育士にも知らされず、保護者の意見や考えを聞くことなく決められたことから、「強引に民営化をすすめるべきでない」という声が起きました。
 当時、東京、神奈川、埼玉に29施設を展開していた民間運営のハッピースマイル保育園が、相次いで閉鎖、撤退となる事態が起きており、不安を感じた保護者らは、自分たちでいろいろ調べ、アンケートなどにも取り組みました。

 高い評価の祇園保育所

 保護者らが実施したアンケートでは、「先生たちの雰囲気がいい」「縦割り保育がいい」「子どもたちが外で過ごす時間があって、子どもらしく過ごせるのがいい」「先生の目が行き届いている」「畑があって、散歩や行事がたくさんある」など、祗園保育所に対する高い評価が寄せられており、保護者の思いとしては「今のまま続けてもらいたい」というのが本当のところです。
 しかし、現実的に「民営化」の話が進められる中、保護者の願いが反映されたとはいえない状況が続き、今回の請願が提出されました。
 請願の内容は、「現状では保護者は『民営化』に納得していません。例えば以下の6項目のような内容について保護者の意見を取り入れて進めて下さい」というもので、具体的には、@引き継ぎの合同保育を6ヶ月以上にしてほしい A子どもが保育不安に陥った時は、メンタル面や転園などの対応をしてほしい B民営化について具体的な説明を C懇談会の記録を速やかに出してほしい D保護者会だよりを園のロッカーに配布させてほしい E専用ポストを設けて意見を言える場を作ってほしい、となっています。
 
「気持ちはわかる」としながら請願には賛成せず

 文教厚生委員会では、「民営化に反対ということなのか」「保護者が理解していないとはどういうことか」などの質問が出され、広森議員は「保育所は子どもが1日を過ごす生活の場であり、発達を保証する施設。安心して預けられ、安心して相談できる場所であってほしい。『民営化』すなわち、保育士が変わることによって、子どもが不安定な状況に置かれることがないよう、市は保護者との話し合いを粘り強く行ってほしいと願っている」と答えました。
 審議後の意見では、保守系や無所属議員らが「お母さん達の気持は十分理解できる」「十分な話し合いをして良い保育園を作っていってほしい」等と述べました。
 ところが、採決では賛成したのは広森議員だた一人で、他の議員は挙手せず、趣旨採択との意見すら出ませんでした。
 18日の本会議では、日本共産党の3議員と無所属の大島議員以外は、すべて「不採択」に賛成しました。
 傍聴者らは「児童福祉法にも『保護者と共に』と明記してある。法に基づく当たり前のことになぜ反対なのか」「あの議論の流れで、なぜ賛成しないのか理由がわからない」と述べていました。市民の願いに応える議会としての役割が問われます。
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