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議会報告
狭山9条の会が学習会=内藤功氏が講演=
    憲法をめぐる情勢にどう向き合うか
講演する内藤功弁護士。参加者が聞き入りました。
講演する内藤功弁護士。参加者が聞き入りました。
 私たちと憲法・狭山9条の会は2月19日、内藤功氏(弁護士・元参議院議員)を講師に「憲法をめぐる情勢にどう向き合うか」と題して学習会を開催しました。
 平日にもかかわらず、会場の60人の部屋は全て埋まり、関心の高さが伺われました。

米軍との緊密化
沖縄の願いは無視


 内藤氏は安倍政権の軍事外交政策の特徴について、「日米同盟の強化と緊密な同盟の復活」「米政権のアジア太平洋重点戦略との連携」に突き進もうとしていることを、首相の所信表明などをもとに指摘しました。
 一方、米軍による沖縄の基地問題、オスプレイ配備等では、沖縄県民の声を聞こうともせず、米軍基地問題解決では全くの無策、さらに侵略戦争や従軍慰安婦問題での無反省など国際的な批判も浴びていると述べました。
 内藤氏は「中国との尖閣諸島問題、北朝鮮の核保有問題をてこに憲法の『改正』に走ろうとしている」「自民党は維新の会、みんなの党との改憲連合を狙っている」と指摘しました。

戦前への逆戻りを画策

 自民党の改憲案について内藤氏は「9条の廃止と『国防軍』の創設、集団的自衛権(他国の戦争に参加)を認める」内容であることを解明しました。
 現憲法は「国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」の原則に基づいているが、自民党の改憲案は、「天皇は国の元首」をうたい、天皇の憲法擁護義務を削除し、国民の憲法擁護義務を新設すると記されています。
 さらに各条項を見ると、「自由と権利の制限」「結社の自由の制限」「政党の活動の規制」「公務員の団結権の制限」など戦前の時代に逆戻りする中身であることを明らかにしました。
内藤氏は「改憲勢力が直接9条などの改悪ではなく、憲法96条を変えようとしている」と指摘し、憲法を変えるために必要な手続きを緩和しようと考えている動きがあると述べました。

96条を変えて、改憲しやすく

 96条は「この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない」とあるが、改憲勢力はそれを二分の一でもできるようにすることを狙っています。

大臣、議員、公務員は憲法擁護義務

内藤氏は憲法99条「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」を紹介し、安倍首相や石原慎太郎氏(維新の会共同代表)らの言動を批判しました。
 最後に内藤氏は世界に誇る憲法を守り、日本と世界の平和に貢献しようと呼びかけました。
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