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狭山市議会・基地対策特別委員会
岐阜基地でC2輸送機視察
C2輸送機(ウィキペディアより)
C2輸送機(ウィキペディアより)
 狭山市議会の基地対策特別委員会(「基地特委」と称す)は2月6日から7日にかけて岐阜県各務原市(かかみがはらし)にある航空自衛隊岐阜基地を視察しました。日本共産党からは「基地特委」の猪股嘉直委員が参加しました。

市民生活への影響調査を目的に

 岐阜基地は、C1輸送機の後継機とされているC2輸送機を2機配備し、テストフライトを実施している基地です。
 狭山市議会「基地特委」は、近い将来には航空自衛隊入間基地に配備されることが暗黙の了解事項になっているC2輸送機の市民生活への影響などを鑑み、岐阜基地への視察を要望してきました。
 この度ようやく視察の受入が了解され、今回の視察になりましたが、天候等の理由により、フライトが行われず、格納庫の中に鎮座するC2機の外からと機内の見学だけになりました。
 視察一日目の6日は、岐阜基地が所在する各務原市を訪問し、市としての基地対策、市民対応、C2輸送機のフライト時の騒音をはじめとする影響等について聴取しました。
 岐阜基地の歴史は1876年(明治9年)陸軍砲兵演習場として開設し、1917年(大正6年)に陸軍各務原飛行場開設、45年(昭和20年)第二次世界大戦後に米軍が進駐、58年に米軍から基地を全面返還し、今日に至るとのことで、大変に長い歴史があります(入間基地は1938年に、 陸軍士官学校分校として開校したのが最初)。
 そのためか、基地に対する市民からの苦情等は、「比較的少ない」と説明がありました。

高さ、長さ、幅がそれぞれ約1・5倍

C2機はこれまでのC1機に比べ、「高さ、長さ、幅が全て概ね1・5倍あり、威圧感はあるが、騒音はC1に比較して少ない」と説明者が述べていました(視察に参加した猪股議員は「後日、インターネットの動画で確認するとそこそこの騒音はあると感じた」と述べています)。
 翌7日に基地に赴き、C2機の飛行を見学する予定でしたが、残念ながら叶いませんでした。

インドの西海岸もロシアもカバー

 飛行は視察できませんでしたが、機内に案内され見学しました。機内は長距離を飛行しても疲れないような座席は勿論、左表のような備品が搭載可能です。
 航続距離もこれまでの、約1700qから、約6500qへと3・8倍にもなります。具体的には、C1機ではせいぜい中国の東海岸、南北朝鮮、北は樺太までが行動可能距離ですが、C2機は南はオーストラリアの北半分、インドネシアのジャカルタ、西はインドの西側海岸、北はロシアをほぼカバーするような範囲になるのです。
 これは、これまでのC1機時代の「航空輸送の要」といった次元ではなく、「国際貢献」と銘うちながら戦場への派遣も含めた異質の役割を担わせられるものと実感しました。




C2輸送機に搭載する備品

機動車、航空機牽引車、迫撃砲牽引車、対空レーダ装置、中型・小型トラック、航空電源車、フォークリフト、航法援助装置、120mm迫撃砲。
 UH1、UH60(二つともヘリコプター)、野外入浴セット、機動衛生ユニット(大きな手術も可能な医療設備)、大型トラック、中型・小型ドーザ(ブルドーザ)指揮通信車、機械工作車、牽引車、野外手術システム、冷凍冷蔵庫、大・中型セミトレーラ、油圧ショベル。
 重レッカ(戦闘車両の牽引等に使われている、大型トラックをベースにした、陸上自衛隊が装備している車両)、軽レッカ、燃料タンク車、道路マット敷設装置。
 浄水セット(水道設備の無いところで、飲料水をつくる)、浄水車、資材運搬車、射撃管制装置、電源車、生物剤偵察車(生物兵器により汚染された地域を偵察することを目的とした陸上自衛隊の化学科が装備するトラック)、化学防護車(核兵器や化学兵器が使用された状況下において、放射線や汚染状況を調査、測定する偵察車両。陸上自衛隊、大宮駐屯地などに配備)
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