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消防の広域化で市民説明会
 市は「スケールメリットがある」
 参加者は「消防車両の減少で不安」と
消防の広域化説明会。参加者はごくわずかでした。(奥富の消防本部ホールにて)
消防の広域化説明会。参加者はごくわずかでした。(奥富の消防本部ホールにて)
 狭山市は11月5日、狭山市消防本部4階ホールで「消防広域化に係る市民説明会」を開催しました。

 「13年には広域化」と

 狭山市は2013年度に向け、所沢、入間、飯能、日高の5市で広域消防を目指しています。
 8月に開催された、埼玉県消防広域化第4ブロックの協議会(5市の市長、消防長等で構成)では、広域化を合意しており、構成する各市議会の12月議会で議決されれば「埼玉西部消防局」ができる段取りとなっています。

説明側11人、市民9人!?

 説明会は市の執行部(説明する側)の参加者は11人。説明を受ける市民は9人、市職員と議員(共産党・猪股嘉直市議)が各1人で、大きな会場には相応しくない状況でした。
 最初に仲川市長より挨拶が行われ、その後に「消防の広域化で、狭山市の消防はどうなるのか」との説明がありました。

財政と消防職員の増員が困難と

 何故、広域化をするのかという説明では@財政が厳しく、設備、機材の購入が困難 A公務員の人員削減で、消防職員の増員が困難 との2つの理由をあげました。

狭山市は必要な支出をするべきで、できるはず

 しかし、狭山市は自衛隊基地がある(騒音と事故の不安があるが)関係で国から、特定防衛施設周辺整備調整交付金や防衛施設周辺民生安定事業補助金が交付され、消防車両など、近隣市よりも設備が整っています。
 職員についても増員が困難としていますが、狭山市の財政は財政調整基金が46億円もあり(昨年度決算)、近隣市と比較しても突出していて、職員の確保は十分にできるはずです。参加者から、「必要な支出は行うべきだ」との指摘もありました。
 説明者は「広域化で、消防車両数の基準も緩和され、減らせる。車両を減らした分は他の資機材の購入に回せる」「広域化で、第一出動、第二出動の消防車両を増やせる」「市堺の地域にも市をまたがって、近い方の署から出動できる」等、「スケールメリット」の説明をしました。
 説明の後、参加者からの質問や意見が出されました。

「職員不足は全国的」と、当然視

 「広域化後も職員が400人も不足しているのは問題だ」との参加者からの指摘に対して、「職員が足りないのはここだけでなく、全国的なこと」と言って、足りないことを当然のように言う場面もありました。
 「化学車は6台から4台になる。特に工業団地を抱える狭山市の化学車が減るのは問題だ」との意見に、「泡放水で対処できるから大丈夫」との答弁でした。
 参加者からは「はしご車は9台から6台に減る。代わりに大きなはしご車が入るというが、『必ずしも大は小を兼ねる』ものではなく、小さい物も場所によっては必要になる」という指摘もありました。

説明会所沢5ヶ所、 入間2ヶ所、狭山は1ヶ所だけ

 参加した猪股議員は、「市民説明会は所沢市では5ヶ所、入間市でも2ヶ所。狭山市が1ヶ所、それも市民懇談会などで使っている、地域の公民館ではなく、市民にとっては行きつけない消防本部。場所の選定も考えるべきだったのではないか」「埼玉県が7つのブロックを決めて進めている広域化は、狭山市の入る第4ブロックと、久喜市、加須市などを含む第7ブロックだけで、あとの5ブロックは進めていない。性急な広域化ではなく、市民への説明を充分行うべきだ」と感想を述べていました。
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