狭山市議会第3回定例会 狭山市 多大な基金ため込み!
狭山市議会9月定例会は、昨年度の決算をはじめ、26の議案審議をほぼ終え、29日の最終日の採決を残すところとなっています。
突出した基金のため込み
2010年度の決算審査では、基金のため込みが、他市と比べても突出した額になっていることが明らかになりました。
狭山市の10年度決算ベースでの基金残高は、土地開発基金をのぞいて約106億円にものぼります。そのうち、何にでも使える財政調整基金は46億円。これは近隣市(川越市22億円、所沢市28億円、飯能市10億円、入間市18億円、日高市16億円)と比較しても、大変多額になっています。
一方で難病手当など6千万円も削減
一方、この年から在宅心身障害者福祉手当、難病患者福祉手当、入院時食事療養費補助の「見直し」が行われ、削減額は6348万円にも上ることが明らかになりました。
自治体財政は、本来、その年の歳入でその年の歳出をまかなうのが基本です。もちろん、いざという時のために一定の基金は必要ですが、福祉や住民サービスを削ってまで積み立てるべきものではありません。
総務経済委員会で審議を行った日本共産党の大沢えみ子議員は「クーラー設置や大規模改修など教育施設の整備、公共施設の耐震化、福祉サービスの充実など、支援が必要なところはたくさんある。市民の税金は市民の暮らしにもっと還元すべき」と厳しく指摘しました。
財政調整基金の比較
・狭山市 46億円
・川越市 22億円
・所沢市 28億円
・飯能市 10億円
・入間市 18億円
・日高市 16億円
※各市の2010年度決算議案より