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広森すみ子議員の一般質問【保育所民営化・幼稚園の統廃合】
市議会議員 広森すみ子
市議会議員 広森すみ子
 日本共産党の広森すみ子議員は、9月議会の一般質問で、市民要望をもとに、保育所・幼稚園問題を取り上げました。

祇園保育所 民営化しないで

 祇園保育所は老朽化のため、市営住宅(旧旭団地)跡地に建て替えが予定されています。
 市では建て替えを機に指定管理者制度(運営を民間化)を導入する方針です。
 広森議員は「市立保育所は高い評価があり、保護者は民営化に納得、合意していない。市長宛に『祇園保育所の公設公営での運営を求める請願』も出されている」と指摘し、市立で病後時保育や土曜・休日保育を実施するなど、市民要望に応えた保育運営を、と求めました。
 市長は「多様化する保育ニーズに応えていく必要がある。請願署名が出されていることは承知しているが、十分な説明をして、保護者の理解が得られるようにしたい」と民営化をすすめる答弁でした。

民間保育所に支援を

 広森議員は「多様なニーズ・効率的な運営をとらえて民営化するというが、民間運営のために市が支出する経費は人件費が低く抑えられている。民間保育園の支援を拡充しながら、祇園保育所は公立運営で待機児解消を図るべき」と主張しました。

保育所給食を民営化

 狭山市では「職員定員の適正化」によって職員を減らす計画をもっており、保育所給食現場では新規採用がありません。
 広森議員は「保育所を視察したが、調理員の採用をしてこなかった弊害が出ている。保育士と栄養士・調理員が連携して保育を行うため、調理現場への職員新規採用を」と求めました。
 担当部長は「ベテランの調理員の退職が多くなっているので、臨時栄養士、パート調理員を雇用している。安定した給食運営のため来年4月から調理業務は委託の方針でガイドラインを作成している」旨答弁しました。

民間委託では行政責任果たせず

 広森議員は、公立保育所の民営化・民間委託について、@行政の責任の果たし方が形骸化する A住民の福祉の増進という地方自治の原則が縮小する―問題点を指摘し、「公立で安心して子育てができる体制を」と求めました。

入曽乳児建替えで待機児解消を

 入曽乳児保育所は、3月の大震災後の施設点検で「継続使用には安全性に懸念がある」として、入所児童に7月から他の公立保育所に移ってもらっています。
 保育所では定員以上受け入れていますが、子どもにとっては良い保育環境とはいえません。
 広森議員は、待機児解消の為にも、入曽乳児保育所は就学前まで受け入れる保育所に整備するよう求めました。
 担当部長は「待機児は48名。16園が定員を超えている。入曽乳児保育所の今後のあり方は検討中」と答弁しました。

公立幼稚園は2園に!? 地域から幼稚園がなくなる

狭山市の公立幼稚園は2度の統廃合を経て現在5園になっています。厳しい社会経済状況や、複雑な事情を持つ家庭も増えている中で、公立幼稚園は、地域になくてはならないものになっていますが、市は更に統廃合する計画です。
 広森議員は「狭山の子どもの置かれている状況、保育所では待機児が解消されないことをどう捕らえているか。園児数が減少したから廃止をするのではなく、幼稚園の3年保育や預かり保育の実施など保護者要望に応えるべきではないか」と教育委員会の見解を質しました。
 教育長は「待機児解消は早急に対応すべき課題と認識しているが、幼稚園はこれまで2年で実績を上げているので3年保育は実施しない。預かり保育は統廃合に合わせて考えている。幼稚園教育の充実には統廃合は必要」と答弁しました。
 学校教育部長は「幼稚園のあり方は『市民検討委員会』で協議してきた。様々な意見はあったが、統廃合にあたっては、今後の園児数が240人程度まで減少すると見込んで、いくつの園に統廃合すべきか検討してきた」と答弁しました。
 広森議員は「市民の声は一応聞くけれど、園児数が減ったから統廃合―という教育委員会の方針は変えず、2園にする案を提示している。これでは何の為の検討委員会だったのか。公立幼稚園は地域にあることが望ましく廃止すべきではない」と主張しました。
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